半沢テイストはドラマ界の発明

阿部寛『ドラゴン桜』に安田顕、市川右團次が登場で「日曜劇場全部乗せ」と話題! “半沢テイスト”演出の評判は……

2021/06/06 10:00
サイゾーウーマン編集部
TBS日曜劇場『ドラゴン桜』公式サイトより

 放送中の日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)が好調だ。5月30日放送の第6話まで2ケタ視聴率をキープしており、“今期No.1ドラマ”の呼び声も高い。

 2005年放送の大ヒット学園ドラマの続編(第2シリーズ)にあたる同作は、元暴走族の貧乏弁護士・桜木建二が低偏差値の高校生を東京大学に現役合格させるまでを描いた三田紀房の同名漫画(講談社)が原作。前作に引き続き桜木を演じる阿部寛とかつて生徒役だった長澤まさみがメインで出演し、King&Prince・高橋海人、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎ら魅力的な若手俳優が脇を固める。

 初回は平均視聴率14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で好発進となり、2話以後も13.9%、12.6%、14.3%、13.8%、14.0%と安定して高視聴率を獲得している。

「16年前の前作も同じように2ケタで推移し、最終話では20.3%の最高視聴率を記録しました。関係者は『今回も終盤で数字が跳ね上がるのではないか』と期待しています」(テレビライター)

 ネット上では「毎回、感動する」「今クールのドラマで一番面白い」「阿部寛の存在感が半端ない」「見ているとやる気出る」など称賛の声が目立つ。


「前シリーズは演出の随所にコメディ要素が盛り込まれていました。しかし、今回は同枠で放送された池井戸潤原作の『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』を手がけた福澤克雄氏がチーフ演出家を務めているため、シリアスで大げさな“半沢テイスト”に様変わりしています。開始当初は視聴者から『半沢直樹っぽい』『第1シリーズと違いすぎる』と拒否反応を示す声も少なくありませんでしたが、回を重ねるにつれ、この演出がプラスに働き、それが数字にも反映されている印象です。阿部と長澤はもちろん若手キャストの演技も好評で、感動できる仕掛けが各回に設けられているため、視聴者も安心して期待できるのでしょう」(同)

SWITCH Vol.39 No.1 特集 ドラマのかたち 2020-2021(表紙巻頭:新垣結衣&星野源『逃げるは恥だが役に立つ』)