『ザ・ノンフィクション』レビュー

『ザ・ノンフィクション』専業主婦志望のハード婚活「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~前編」

2022/01/17 18:49
石徹白未亜(ライター)

『ザ・ノンフィクション』「普通の男性」=最低限のコミュニケーションが取れる、というハードル

番組を見ている中で、婚活市場の男性に「うわあ」と思ったことがいくつかあった。

1.店員に横柄(ミナミとお見合いした男性)
2.結婚がうまくいかないのを相談員のせいにし暴言メールを送る(植草の話から)
3.「大卒なのに飲食のホールやってるの?」と相手に聞く(ミナミとお見合いした男性)

 「普通の常識的な振る舞い」すらできない層が、婚活市場において少なくないのだろう。

 よく婚活において女性が「普通の男性でいいんです」と話をすることがある。その「普通」とは、年収や見た目とかそういうことよりも、普通に、常識的な、何もすごく思いやりにあふれていなくてもいいから、「最低限のやさしさのあるコミュニケーションができる」というか、人に失礼なことをしない人という意味を含んでいるのではないかと思う。

 髪をせっせと巻いて、休日にお見合いに行き、相手がその「普通のコミュニケーション」すらできないタイプなら心底がっくりきそうだ。

 全国の結婚相談所は連盟があり、登録者を全国の相談所で共有し紹介しあっている。上記のような普通がままならない人はイエローカードを発行し、累積でレッドカードにし「出禁」にすればいいのに、と自分が利用者の立場なら切に願う。しかし、一方でおそらくこういう「本人に問題があって、いつまでも決まらない人」の払う会費が、全国の結婚相談所の運営を支えているのだろうとは思う。

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