コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第584回】
神田沙也加さんの急死をめぐる、女性週刊誌3誌3様の報じ方――母・聖子、男性関係、芸能人の自殺報道
2022/01/11 21:00
今回、沙也加の亡くなった翌日12月19日、厚生労働省は異例の報道自粛を呼びかけた。そして情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、MCで俳優の谷原章介が「神田正輝さん、松田聖子さん、この度はお騒ぎ立てて本当に申し訳ありませんでした」「今日で神田さんのことについての報道は、『めざまし8』では一線を引いて終わらせたいと思います。本当に失礼致しました」と、なぜか謝罪までして呼応してみせた。沙也加のニュースを報じたテレビ番組、ニュースの最後には、とってつけたように「いのちの電話」の紹介が表示された。
もちろん自殺の理由は本人にしかわからないものかもしれない。しかし一方で芸能人の存在、そしてその生き方は人々に大きな影響を与える。今回、沙也加の死に関し、“自殺”という言葉が隠蔽されたことに象徴されるように、芸能人の自殺報道をタブーにしてしまうのはいかがなものか。ネットでの前山バッシングは大きな問題だが、しかし事実を隠蔽し封じ込めるのはもっと危険だ。今後も議論と検証を続けたい。
最終更新:2022/01/11 21:00