【薬剤師監修】「冷え」から体を守る3つの方法を解説! 体を芯から温めるには?
ここまで、生活のなかで取り入れられる冷え対策をご紹介してきました。しかし、徹底的に対策しても、「冷えやすい体質」の方は効果を感じにくい場合も……。そこで、根本から冷えを対策したいなら、漢方薬もおすすめです。
自分で冷えやすい体質を改善する場合、運動をしたり、規則正しい生活を送ったりする必要がありますが、実際には「忙しくて難しい」「継続できない」という方も多いはず。漢方薬であれば、毎日飲むだけなので無理せず続けられるでしょう。
3-1.そもそも漢方とは?
漢方医学は自然治癒力を高めることで、体の内側からバランスを整え、健康を目指すための学問。漢方薬は医薬品として医師の治療でも使われていますが、自然の素材が体にやさしく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。今起こっている不調を抑えるだけでなく、根本的な原因、体質の改善を目指せる漢方薬。そのため、特に便秘や疲れ、冷えなどの慢性的な症状や、太りやすい体質に悩む方にも最適です。
3-2.冷え対策におすすめの漢方薬3選
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう):手足が冷える方に
血流を促して手足などの末梢を温める漢方薬。特に、痛みを伴うほどの冷えに使われます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):足腰が冷え、むくみがある方に
血行をよくし、また水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除きます。
・五積散(ごしゃくさん):冷え体質で胃腸の弱い方に
冷えのほかに、腰痛や関節痛、胃腸症状、婦人科疾患にも使われる漢方薬です。
漢方薬は体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもありますが、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。そんなときは「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたにピッタリの漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。
4.体の芯からポカポカに! 寒い冬を快適に過ごそう
冷えは体に悪影響を及ぼしますが、言い換えれば、体を温めることは健康にも美容にもいいことずくめ。日々の生活に冷え対策を取り入れるだけでなく、根本から冷えにくい体質を目指すなら、漢方薬の服用もおすすめです。ぜひ専門家の選ぶ漢方薬を生活にプラスして、寒い冬でもポカポカで快適に過ごしましょう!
薬剤師・篠原明宏
薬剤師。東京薬科大学卒業。大学院にて子宮内膜症の研究に携わり修士課程を取得。その後、中国の上海中医薬大学に留学し本場の中医学を肌で学ぶ。帰国後は保険調剤薬局にて管理職、役員を経験。最新医療の知識と伝統的な東洋医学の多方面から患者様の現状にあった健康サポート提案を得意とする。