コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

石田純一が叩かれるのは「飲み会に行く」からではない? 世間との溝がなかなか埋まらない理由

2021/12/09 21:00
仁科友里(ライター)
頑固でプライドが高いんですかねえ……(C)サイゾーウーマン

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の芸能人>
「あなたたちに話すことは、一生ありません! 」石田純一
「女性自身」2021年12月21日号(光文社)

 コロナ禍で大きく評判を落としたタレントといえば、石田純一が思い浮かぶ。

 昨年4月に石田が新型コロナウイルス感染を発表した直後は、純粋に心配している人が多かったと記憶しているが、その後、週刊誌報道などで行動の詳細が明らかになるにつれ、彼に注がれる視線は冷たいものとなっていったように思う。

 同年6月9日発売の「女性自身」(光文社)は、沖縄県知事が「県外からの来県自粛と、沖縄県民の外出自粛要請」を出した中で、石田が沖縄を訪問していたと報道。同地で経営しているレストランの視察だと説明していたが、ゴルフに興じており、プレーの途中で体調を崩していたことも明らかになる。本人もまさか自分が感染しているとは思っていなかったのだろうが、結果的に石田は、濃厚接触者を増やすような行動を取ってしまったわけだ。これが原因なのか、滞在先の沖縄のホテルは一時休館に追い込まれたという。

 真面目にステイホームしていた人にとっては、この時点で信じがたいが、このあとの行動も物議を醸した。東京に戻った石田は、某大学病院に入院する。しかし、一般の人は新型コロナに感染したかもしれない、医療機関にかかりたいと思っても、いつつながるかわからない発熱外来や、保健所にずっと電話をかけ続けるしかない。好き勝手して感染しても、芸能人ならすぐに医療にかかれるのかと、石田を非難する声はSNSでよく見られた。

 こうした民意を読んだのか、退院後、『特盛!よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル』(読売テレビ)に電話出演した石田は、「ペナルティーとして、レギュラーの番組とかも降りました」と話していた。

 ここでおとなしくしておけばよかったのに、その後も石田は「懲りない」行動を取る。

 同年8月4日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)は、石田が7月下旬に出張先の福岡で飲み会に参加し、25歳の女性を“お持ち帰り”したと報道。飲み会に参加した理由について、石田は同誌の記者に「CMをやらせていただいている社長とゴルフをやっただけなんで。僕は今、テレビを干されているので、ビジネスパートナーには気を使っているわけ。レギュラー番組はないので、主な収入源はスポンサーなんです。何を言われようが、スポンサーに挨拶回りをするのは自分の仕事だと思っていますよ。子どもたちのためにも家を守るためにも」と主張したそうだ。

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