テレビ朝日、『ポツンと一軒家』は視聴率絶好調だけど……実は爆死中の日曜バラエティ3本
11月21日に放送されたバラエティ番組『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)。この日は世帯平均視聴率14.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と高視聴率を獲得し、裏番組である『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の9.9%を大きく突き放す好調ぶりをみせた。
今回は、愛媛県の四国山地にある一軒家を番組スタッフが訪問。そこに住む両親と息子に取材し、もともと農業や林業で生計を立てていたが、現在は間伐材の出荷や、ブルーベリーの生産・加工も行っているなどと、暮らしぶりが語られていた。
「ネット上では『こういうのどかな生活を送りたい』『いろいろやってみる家族の姿勢から学ぶことが多かった』といった声が上がり、視聴率が良いだけでなく、放送内容も好評だったようです。また、取材した一家が展開するブルーベリー関連商品の販売サイトも、21日時点ですべての商品が品切れになるなど、大反響を呼びました」(芸能ライター)
午後8時台放送の『ポツンと一軒家』が高い人気を誇る一方で、同日にテレビ朝日系で放送された番組の中では、“爆死”状態のものも。午後10時台に放送された『くりぃむナンタラ』は4.9%、『テレビ千鳥』は4.1%。午後11時台に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』は4.0%と、バラエティ番組がいずれも4%台まで落ち込んでいるのだ。
「他局の同日・同時間帯の番組と比べても、日本テレビ系の午後10時台『おしゃれクリップ』が6.4%、『真犯人フラグ』が6.6%、フジテレビ系では午後10時台『Mr.サンデー』が10.2%、午後11時台『「鬼滅の刃」無限列車編』が6.6%、TBS系の午後10時台『日曜日の初耳学』が9.1%、午後11時台『情熱大陸』が5.3%となっており、テレビ朝日が“一人負け”の状況。ドラマや報道番組を放送している局もあるので、単純比較はできないとはいえ、実は『ポツンと一軒家』だけが突出する結果なのです」(同)
『くりぃむナンタラ』に関しては、10月17日から放送枠を移動したばかりとあって、“固定ファン”が付いていない可能性も高いが……。
「昨年10月から現在の枠で放送されている『テレビ千鳥』については、以前より視聴者から『毎回、全然面白くない』『千鳥がやってるからギリギリなんとかなってるけど、番組自体はつまらない』など、厳しい意見が出ています。『関ジャム』に至っては、15年5月から同枠で放送されているためか、『同じ人たちが同じアーティストや曲について語っているだけで、マンネリ化してる』『“宣伝臭”が強くて見たいと思わない』といった声も聞かれます」(同)
『ポツンと一軒家』のように高い人気を維持する番組がある一方で、視聴者離れが起こっている番組も多い様子のテレビ朝日。こうした状況を覆すためには、大ナタを振るわなければいけないのかもしれない。