夫がママ友と浮気! 3人の子どもたちは義母の家に行って以来、4年も会えていないまま
――そうしてコツコツと証拠を集めていった後、どういう手段に出たのですか?
約1年、調査した後の2016年10月、離婚調停を申し立てました。調停には、双方の話をまとめる調停委員という人たちがいるんですが、そのひとりにこんなことを言われました。
「同居しながら離婚調停に臨んでいますけど、本当に離婚する気あるんですか?」
そして翌17年1月末、離婚調停が不調に終わりました。もしかすると、「同居しながら」という一点が一番の要因だったのかもしれません。
――せっかくラブホまで行って証拠を押さえたのに。それよりは、調停委員の印象が決め手になるんですね。で、不調に終わった後は?
夫は「離婚したくない」と言った調停の10日後には、ラブホテルに行っていました。離婚調停での発言「女性との関係は切る」「良い夫になる」は噓だったんです。裁判所で言った言葉も嘘なのかと、絶望しました。
そんな状況に私、耐えられなくなって、行動を起こすことにしました。夫に告げずに子どもたちを連れて引っ越そうと。いわゆる連れ去りをしてしまおうって思ったんです。17年3月のことです。逃げ込む先として、マイホームから車で5分ほどの距離にある2DKのアパートを用意していました。たまたまですけど、私の実家からは徒歩1分の距離でした。
子どもたちの連れ去りに失敗
――連れ去りは成功したんですか?
しませんでした。というのも、荷造りしているときに夫が帰ってきてしまったんです。
当日、子どもたちは学校と保育園に行っていたので、急いで次女を保育園に迎えに行ったんですが、夫が追いかけてきたので、怖くて110番しました。警察官が来てくれたものの、「殴られてないのに、なんで警察呼んだの?」と高齢の警察官に怒られてしまい……。その後、夫が呼んだ義母が現れ、警察官に「おばあちゃんが迎えに来てくれたんだから、次女を渡せばいい」と言うのです。私の意思は無視され、次女は義祖母に引き渡された後、私だけ警察官に事情聴取を受けました。
その間に、義母は次女を、自宅へ連れて帰ったんです。長女と長男はまだ学校にいましたが、夫も義母も長女と長男は迎えに行かなかったんです。その後、2人は無事に帰宅しました。長女は父の住んでいる私の実家で待ちましたが、長男は、「私と次女を迎えに行く」と言ったので連れて行きました。
――結局、次女はどうなったんですか?
長男を連れて夫の実家へ向かいました。私は義母にお願いして、次女を返してもらうつもりだったんですが、逆にネチネチと説教されてしまったんです。
「あんたが駄目だから、こんなことになった。なのに子どもを連れて勝手に引っ越そうなんて。なんだ、あんた! 子どもたちはここに泊まらせるから。長男も置いて行きなさい。2人ともここに泊まらせるから」
義母に強く威圧されて、私はそれに従ってしまいました。