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嵐・相葉雅紀の演技力を現役講師が解説! タメ口でも「調子乗り」に見えないワケ

2021/11/21 16:00
サイゾーウーマン編集部

「自分をよく見せようという欲」が見えない

 家事をするために袖をまくっていた優が、帰宅した寛から「あんたはあんたの人生を全うすることが大事だ」と言われて安心するシーンでは、優が袖を直してからソファーにもたれかかります。これも少し細かい演技なのですが、寛の隣にいることに居心地の悪さを感じていたら、そのまますぐに家事に戻ることもできたでしょう。しかし、袖をおろすことで家事を終了させ、“ここからはくつろぐ時間”だということを表現しています。寛との時間に優が居心地の良さを感じていることが伝わり、2人の関係性がこの第4話の間に大きく変化したことがわかります。

 相葉さんはドラマ全体を通して、段田さん、佐々木さんという名俳優2人と対等に演技ができていますし、自分をよく見せようとする欲や、演じようとする意志といった自我が見えることもなく、リラックスしてカメラ前に立てていると感じました。テレビ番組のメインMCをはじめ、責任のある仕事を数多くこなしてきた相葉さんだからこその“肝の据わり方”なのでしょうか(笑)。3人の個性が光っている和田家の男たちのやり取りを、最終回まで楽しみながら追いかけたいと思います。

秋草瑠衣子(あきくさ・るいこ)
元宝塚歌劇団男役。フリーの演出家・俳優。2017年文化庁新進芸術家海外研修制度に選出され、パリにて演劇教育についての研修に励む。エイベックス・アーティストアカデミーシアター総合コースディレクター。

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最終更新:2021/11/21 16:00
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あんなネットニュース記者がいたらな~