コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

「手土産の達人」IKKOに、テレビスタッフの失礼な質問……“先入観”から生まれるマイナスイメージは、なかなか払拭できない?

2021/11/08 21:30
仁科友里(ライター)

 10月31日放送の『アッコにおまかせ』(TBS系)に出演したIKKOは、小室さんの司法試験不合格のニュースについて「人生なんでもすべて手に入るっていうよりは、これを逆に絆にできるからいいんじゃないかって思っちゃう」とコメントした。

 美容師からはじまり、美容家、実業家、タレントと、自分の努力と実力で地位を積み上げてきたIKKO。『バカリズムの大人のたしなミズム』では、IKKOは美容師になった40年前、「売り上げの1割はお客さまに返すつもりで」と教育されたことを明かしていた。この理論で言うのなら、仕事が増えればお返し(手土産)を渡す人も増えるということになる。ということは、IKKOにとって、手土産は媚びや下心ではなく「成功の証」と見ることもできるのではないだろうか。

 今でこそ豪邸に住み、別荘も持つIKKOだが、これまでいろいろな番組で「30代の頃はペルシャ絨毯が欲しくても手に入らず、2万円のもので我慢した」ことを明かしている。IKKOのように、多くの人は「実力で」徐々に望むものを勝ち取る醍醐味があり、それができれば、小室さん夫妻のマイナスイメージも取り去られるのではないか。

 結婚はゴールではなく、スタートである。小室さん夫妻の結婚が「正しかった」のかを考えてもわかるわけはなく、国民にそれを決める権利もない。ここ最近はネット上で「そっとしておいてあげるべきだ」といった意見も見られるようになってきた。もうメディアは小室さん夫妻を追いかけるのはやめにして、その代わりと言ってはなんだが、小室さん夫妻もこれからは地に足をつけた生活をしたらどうだろうか。

 新婚でありながら、新妻の表情が優れないことは気になるが、先入観に基づいた批判は無視して、2人には幸せになってほしいと思う。それが皇室と国民、双方にとって最高の「プレゼント」になるはずだ。 

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2021/11/08 21:30
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