「加湿器」買うなら、家電のプロが選ぶこの8台! メンテがラクな象印、電気代の安いパナソニックほか
もうすぐ12月。寒さが深まり、空気の乾燥も本格的に気になる時期になりました。今年こそ乾燥機を購入しようと思っている人、新調しようと考えてる人もいるのでは?
今年は新型コロナ感染症の影響から加湿器の需要も急伸してるとか。そこで、サイゾーウーマンで昨年公開した加湿器選びに関する記事を再掲。「お手入れラクチン」「電気代控えめ」の2ポイントから、家電のプロがおすすめを紹介していきます。
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情報も種類もたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか混乱してしまう家電。いったい何を基準にどれを買えばいいの!? とにかく面倒くさがりな編集者・くさ子とドケチなライター・ケチ美が、家電コーディネーター・戸井田園子さんに、いま話題の製品や間違いのない製品を聞きました。
第1回は身も心もカッサカサになりがちな冬に欠かせない「加湿機」です。
加湿機の「正解」を家電コーディネーターが解説
ライター・ケチ美(以下、ケチ美) 今回は間違いのない加湿機選びを教えていただきたいと思います。やっぱりリビングなどにずっと出しておくものなので、スタイリッシュなものがいいですよね。それでお手頃価格ならサイコーです!
戸井田園子さん(以下、戸井田) ちょっと待った! 加湿器は大きくわけると気化式、スチーム式(加熱式)、超音波式の3つの方式、それに加えて気化式にヒーターを付けたハイブリッド式(温風気化式)などがあるのをご存知ですか? 結構これ重要なんです。メンテナンスが嫌いな人は超音波は選んだらダメ。
編集者・くさ子(以下、くさ子) えっそうなんですか。私、雑貨屋さんで買った加湿器を使っているんですが、メンテナンスなんて、たぶん1回もしたことありません。
戸井田 雑貨屋さんで販売されている製品というと、きっと超音波式ですね。超音波式加湿器の水に発生した雑菌が原因で昨年の冬も死者が出ていますよ。
くさ子 し、死者!?
戸井田 健康な人は大丈夫かもしれませんが、高齢者や赤ちゃんなど抵抗力が弱い人にとっては、肺に菌が入ると非常に危険なんです。だから大手メーカーは超音波式は製造していません。
くさ子 知りませんでした。ショックです。
電気代を抑えるなら「気化式」加湿機がおすすめ【パナソニック・ダイニチ】
戸井田 大手メーカーが製造している製品の多くは気化式。気化式(ヒーターレスファン式)は、簡単に言うとフィルターを濡らしてファンで風を当てて自然蒸発させるという方式です。それにヒーターを併用し温風にして、より早く蒸発を促すのがハイブリッド式(温風気化式)。メリットは電気代が安く抑えられること。ヒーター付きは若干高くなりますが、気化式全般、長時間加湿したい人に向いています。短所は、じわじわ加湿させるので潤うまでの時間が長い。蒸気のモクモクも見えず視覚的にも潤っている感は少ない。フィルターを洗うメンテナンスが必要。
ケチ美 基本的に家で仕事をしている私は電気代が安いのが一番です!
戸井田 であれば、おすすめはパナソニックの「ヒーターレス気化加湿機」。省エネを考えた構造で、「フュージョン素材」というフィルターはカビが生えにくく、1日8時間の使用なら月1回押し洗いすればいい。約10年間使えるフィルターなので、ランニングコストも抑えられます。給水トレイは定期的にお手入れが必要ですが、凹凸が少なく拭きやすい設計。赤ちゃんがいるご家庭など24時間つけっぱなしにしたい場合にもおすすめ。
ケチ美 24時間つけっぱなしでも安く抑えられるのはありがたい。メンテナンスもこれくらいなら許容範囲かな。
くさ子 フィルターを月1回洗うのは私には無理ですね。
戸井田 よりメンテナンスが簡単な気化式は、ダイニチ「LX SERIES」。ダイニチは2018年まで加湿器シェア4年連続ナンバーワンというヒットメーカーです。フィルターはパナソニックと同じく、定期的な手入れは必要ですが、給水トレイに使い捨てカバーが付いており、ワンシーズンごとの使い捨てで清潔。交換用トレイカバーは3枚セットで1,500円です。気化式は、立ち上がりに時間かかることが弱点ですが、これはハイブリッドで最初だけヒーターで温め、湿度が安定するとヒーターを切るので、立ち上がりと省エネを両立させています。家庭用としては大きな、木造16〜20畳向けです。
くさ子 トレイが使い捨てという点は惹かれますね。1枚500円くらいなら全然あり。ただちょっと大きすぎるかな。