コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

藤森慎吾はもう一度、田中みな実にトライするべき? おせっかいだけど「復縁」を提案したい、運命的な「相性の良さ」

2021/10/28 21:00
仁科友里(ライター)

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の芸能人>
「美容系YouTuberじゃねえよ」オリエンタルラジオ・藤森慎吾
『サンデージャポン』(10月24日、TBS系)

 カップルが安定していい関係を保つために、コツのようなものはあるのだろうか。

 明治安田生命が主催する「理想の有名人夫婦」ランキング。2020年の調査では、俳優・三浦友和と山口百恵さんが15年連続で1位を達成し、殿堂入りを果たした。“よい夫”の代名詞ともいえる三浦は自著『相性』(小学館文庫)内で、夫婦ゲンカを一度もしたことがないと明かし、その理由を「私は素晴らしく相性の合う女性と出会い、結婚できたと言える」と書いている。つまり、ケンカの原因が生まれないほど相性のいい人と結婚することが、安定していい関係を保つコツということだろう。

 もっとも、三浦は「相性がいい」ことに甘えているわけではない。三浦は結婚したときに「浮気をしない」ことを百恵さんに約束したと、『相性』内で明かしている。現代の感覚では、結婚する人が浮気をしないのは当たり前と思われるだろう。しかし、当時の芸能界では「女遊びは芸のこやし」という風潮が強かった。特に、売れている男性芸能人が不倫をしても、今のように責められることはほとんどなく、三浦の“宣言”はかなり少数派だったといえるのではないか。

 そんな三浦の人柄に加え、この夫妻は金銭的な相性が特によかったと思う。

 17年1月11日配信のウェブ版「女性自身」(光文社)によると、三浦は2人の子どもたちが生まれた頃、「仕事があまりなく、年に1本くらいしかない」と話していたが、そんな彼を百恵さんが責めることはなかったそうだ。18年12月24日配信の同サイトでも、家を建てたものの、仕事に波があってローンの返済が難しくなったという金銭的な苦労を伝えている。三浦はこの際、家の売却を百恵さんに持ちかけたが、「10万円なら10万円の、1,000円なら1,000円の生活をするだけよ」と答えたそうだ。それ以外にも、『相性』内では三浦が投資に失敗して、長いこと借金を払っていたことも明かされている。

 夫の仕事がなくても、お金がなくても「身の丈に応じた生活をすればいいのよ」と言いたいのはやまやまだ。しかし、現実問題、生活するにはお金がいるし、三浦と百恵さんにはお子さんだっている。一方で、歌手であった百恵さんは引退後も歌唱印税が期待でき、節目ごとに発売されるアルバムもヒットを記録している。専業主婦で外に働きにこそいかないものの、百恵さんは無収入ではないわけで、これは三浦にとっても、夫妻にとっても大きな安心材料となったことだろう。経済的な助け合いができるからこそ、揉めごとも起こらない。これが三浦と百恵さんの「相性の良さ」ではないだろうか。

 お互いの性質や価値観が合う「相性」をカップルに必要な要素と考えるのなら、破局してしまったが、田中みな実と藤森慎吾はベストカップルになれる2人ではないかと思う。 

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