サイゾーウーマンコラム元極妻・芳子姐さんのつぶやきヤクザの家はガスも止められる時代に! コラム 「元極妻」芳子姐さんのつぶやき116 ヤクザの家はガスも止められる時代に! 元極妻が考える、どんどん進む排除と「ライフライン」 2021/10/10 16:00 待田芳子(作家) 元極妻・芳子姐さんのつぶやき 「今、解散すれば、うんと治安は悪くなるだろう」 今から10年前の11年といえば、六代目山口組・司忍組長が産経新聞の取材に応じて話題になった年でもあります。山口組のトップのインタビューは、まさに「何十年ぶり」のレベルでした。 現在は公開されていないようですが、このインタビューに関する報道はまだ読めます。六代目の一人称が「俺」なのは、意外な気がしたのを思い出しました。なんかカジュアルですよね。 「山口組を解散する考えはないか?」という記者さんのどストレートな質問に、六代目は「今、解散すれば、うんと治安は悪くなるだろう」と、きっぱり。「若い者は路頭に迷い、結局は他の組に身を寄せるか、ギャングになるしかない」と分析しています。 過剰な暴力団排除で生活できなくなった若い衆たちは、半グレと組んでいるようですし、分析通りになってきていますよね。一方で、「俺にできることは、これまで以上の任侠道に邁進する組織にすることだ」と話したことは、ネット上などで「そうなっていない」という指摘も目立ちました。六代目の出身母体である弘道会は、けっこう事件を起こしていますしね。 でも、六代目が「オレオレ詐欺やクスリ(違法薬物)をやめろ」と言えば、やめる子分さんはいるはずなんですよ。やめられないのは、ほかにシノギがないから。そもそもやめたところで、ほとんどの暴排条例は「『暴力団』をやめてから5年」は「みなし暴力団員」としてますしね。この5年間は、どうすればいいんでしょうか? それに、「更生」の受け皿も、報道ではたくさんあるように見えますけど、実はそんなにないし、あっても建設業とか肉体労働がメインですよね。ヤクザだって肉体労働が向いている人ばかりではないですし、年齢も限られます。 ガスの供給停止だけではなく、これからもさらにヤクザは排除されていくでしょう。「ヤクザは悪いから排除していい」という気持ちはわかりますが、排除された人たちは、どこへ行くと思われますか? 前のページ12 待田芳子(作家) 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻。夫とは死別。本名・出身地もろもろ非公開。自他共に認める癒やし系。著書に『極姐2.0 旦那の真珠は痛いだけ』(徳間書店)がある。 記事一覧 最終更新:2021/10/10 16:00 楽天 Yahoo セブンネット 極姐2.0 「ライフラインを断つ」というインパクト 関連記事 3つに分裂した「山口組」が再統一!? 元極妻が注目する、神戸山口組と絆會の動き証拠がなくてもヤクザが「死刑」になる理由――元極妻が考える、工藤會トップの「推認で死刑」判決の波紋「あんた、生涯後悔するぞ」は素で出たセリフ!? 元極妻が考える、工藤會トップの“死刑判決”オリンピック開催中に発砲事件! 「山健組若頭銃撃」は大抗争への号砲の可能性もヤクザには“元いじめられっ子”も少なくない!? 元極妻が考える「いじめ」問題 次の記事 仲良し姉妹の関係は簡単に変わった >