日テレ『ZIP!』、視聴率大低迷! 好調『グッド!モーニング』と10月TBS「安住」番組で「自滅」間近?
『ZIP!』(日本テレビ系)が、かつてないほどの大低迷となっている。日テレのエース・水卜麻美アナウンサーを投入して、リニューアルスタートを図ったのが半年前。その初回、3月29日の個人視聴率は4.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、世帯8.0%だったが、8月30日は個人3.7%、世帯6.8%に終わった。
「スタート当初こそ世帯8%台をキープしていた『ZIP!』ですが、実はジワジワと数字が下降中。初回から2カ月後の5月28日は世帯7.7%で、さらにその2カ月後の7月28日は世帯7.3%と微減し、8月になってからは個人3%台、世帯6%台が当たり前になっています。ちなみに、『個人3%』は、9月いっぱいでの放送終了が発表された『幸せ!ボンビーガール』(同)と同じですね」(業界関係者)
『ZIP!』の放送時間帯は午前5時50分〜8時。裏番組の強敵といえば『めざましテレビ』(フジテレビ系)が思いつく。やはり王者は手強いのだろうか?
「実は、『めざましテレビ』も数字を微妙に落としている。逆に『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)がじわじわと伸ばしており、同日時間帯トップに立つこともあるほどです。そして夏目三久司会『あさチャン!』(TBS系)は相変わらず個人2%後半、世帯4%と変動がない。つまり、『あさチャン!』には固定視聴者がしっかりついていることになり、全体で見ると『ZIP!』だけ自滅している現状が浮かび上がっています」(同)
好調な『グッド!モーニング』と、固定層を獲得した『あさチャン!』。一方で『ZIP!』は、なぜジワジワと数字が下がっているのだろうか?
「まず、番組としての面白さが全くない。ニュースを追加取材して独自性を出すようなこともなく、原稿の文章もこなれていないので、頭に入ってこない。さらに、水卜アナがそうしたニュースを全て読み上げるなど、120分間ずっと彼女が全面に押し出されているので、視聴者は食傷気味になっているのでは。さらに、『ZIP!』ポーズをするときの“アタック音”を変えたり、これまでの良さまで排除してしまった」(放送作家)
番組を120分間使った“水トアナモーニングショー”状態に陥っているという『ZIP!』。数字が下降線をたどっている以上、視聴者にウケているとは言い難いが、今後、さらなる危機に瀕する可能性があるようだ。
「すでに発表されているように、『あさチャン!』終了に伴い、安住紳一郎アナが総合司会を務める『THE TIME,』が今秋から始まります。好感度が抜群に高く、進行やコメント力も評価されている安住アナのことですから、『めざましテレビ』『グッド!モーニング』を一気に抜いて時間帯トップもあり得ます。となれば、『ZIP!』はワースト1位決定で目も当てられない数字になるでしょうね」(前出・業界関係者)
かつては、桝太一アナと徳島えりかアナの掛け合いが視聴者に好評だった『ZIP!』。日テレは、このまま数字が下がる様子を見つめるだけのつもりだろうか?
(村上春虎)