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King&Prince・平野紫耀の「演技力」を現役演技講師が解説! 主演作続くも……あえて“脇役”を押すワケとは?

2021/08/29 16:00
サイゾーウーマン編集部

総評:顔だけでなく“肩から胸”辺りでの表現が多い

秋草氏 平野さんは顔のパーツの一つひとつがはっきりしているので、表情の変化がわかりやすいのですが、そのご自分の表情の特徴を自覚して、うまく使えていると思いました。前回、解説させていただいた岸(優太)さんは“目力や瞳の奥のお芝居”で、今回の平野さんは“顔力”とでも言いましょうか(笑)。

 加えて、平野さんの表現は、“肩から胸の辺り”もよく使われている印象があります。緊張した時に肩が硬くなり“いかり肩”に見えたり、力が抜けた時などは肩の力が抜けて“なで肩”に見えたり、情けないシーンの時は思いきり“猫背”になるなど、表情だけではなく上半身を使った表現が多いように思います。

 また、ご自身のグループでセンターを務められていることもありますが、“○○レンジャー”に平野さんが出演するとしたら「レッド以外考えられない」と言い切れるほど「主演」に向いている方だと思います。だからこそ、今後も主演ではない平野さんを見てみたい気はします。主演以外を演じることで、さらに平野さんの表現力が無敵化するのではないかと思っています(笑)。今後の俳優活動でのご活躍も、期待しております。

秋草瑠衣子(あきくさ・るいこ)
元宝塚歌劇団男役。フリーの演出家・俳優。2017年文化庁新進芸術家海外研修制度に選出され、パリにて演劇教育についての研修に励む。エイベックス・アーティストアカデミーシアター総合コースディレクター。

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最終更新:2021/09/28 11:59
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