コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第566回】
「宮迫バッシング」の裏で、“なかったこと”のように扱われる吉本興業と反社会勢力の関係
2021/08/24 21:00
そして吉本側も、関係したイベントのスポンサーのひとつが特殊詐欺グループのフロント企業だったことを認めている。つまり吉本興業自体が、反社会勢力の絡む仕事を引き受けていた、関係があったということだ。
闇問題に関し、宮迫や田村が会見を開いたことで、こうした吉本興業の問題がクローズアップされたが、しかしそれも一瞬のこと。一部の芸人による吉本批判もあったものの、その後の吉本興業の巻き返しもあり、メディアの論調は再び宮迫バッシングへと戻ってしまったのだ。
そして今回の解散動画でも、再び宮迫バッシングが繰り広げられている。吉本興業の問題など、まるでなかったかのように。そして吉本興業の体質を暴き、吉本を去った宮迫を、マスコミや吉本芸人たちまでもがそろって批判する。地上波から干され、世間から大バッシングされた宮迫が、生活のためにYouTubeに活動の場を移したことすら、バッシングのネタにされていったのだ。
そう考えると、もし宮迫が“NG扱い”されるなら、吉本興業も同様、いや影響力からしたらそれ以上の対応が必要だと思うが、実際はそうはなっていない。
“弱いものいじめ”。今回の「雨上がり」解散は、この言葉しか思い当たらなかった。