カルチャー
【サイジョの本棚・打ち合わせ編】
ドラマ『アンという名の少女』副読本にオススメ! 斎藤美奈子『挑発する少女小説』氷室冴子『いっぱしの女』
2021/08/14 14:00
『赤毛のアン』『ハイジ』『長くつ下のピッピ』『ふたりのロッテ』などの名作翻訳少女小説を現代のジェンダー的な視点から読み直し、その立ち位置を見直す評論集。従来の少女小説のイメージを一変させる、共通する「戦う少女像」をあぶり出す。
1980~90年代に少女小説作家としてベストセラーを多数送り出した氷室冴子。『なんて素敵にジャパネスク』(集英社)は初版で2巻合わせて100万部近く発行されるなど、少女から高い人気を集めた氷室が一般読者向けに書いたエッセイの30年ぶり復刊版。「いっぱし」の年齢・30歳を越えた日々を楽しみつつ、女としてただ社会に在るだけで世間から向けられる視線への違和感をまっすぐに描く。
最終更新:2021/08/14 14:00