サイゾーウーマンカルチャー『ハニレモ』主演・ラウールに「一抹の不安」 カルチャー 話題の映画をレビュー! 映画『ハニーレモンソーダ』主演のSnow Man・ラウールに「一抹の不安」……大ヒットの裏で賛否が分かれるワケ 2021/08/19 19:30 ニューまどれーぬ(ライター) ジャニーズカルチャーSnow Manラウール 強引な展開で観客を置いてきぼりに 意外や意外、作品自体は突飛な展開があるものの、ヒロインである羽化の変わっていこうと努力する過程が学校生活を通じて丁寧に描かれており、青春ラブストーリーというよりも一少女の成長ストーリーとして、また、三浦界はじめ他キャラクターの成長物語としては非常によい構成になっていた。 とはいえ、少女漫画原作にある“キュン成分”を誇張するための少し無理のある強引な流れや、登場人物のスピーディーな心情の移り変わりは観客を置いてきぼりにすることもしばしば……。各個人の内面と向き合う演技は悪くなかったものの、いざスクリーン前の観客を意識したキュンシーンになると途端に安っぽくなる演技には、やや表現自体が飽和状態であることは否めない印象を受けた。これ、単発の瞬間風速の映画化ではなく、同じ製作陣とキャストでの連続ドラマだったら、細かい心情シーンもより描くことができてちょっと良いドラマになってたんじゃない……? 気になるラウールの演技力は…… 「今後に期待!!」の一言だろうか……。ラウールのぎこちない演技を支える周囲の若手俳優陣の演技が輝くことで、「あれ? この子たち高校生だっけ? 20代では……?」と、役年齢とのミスマッチを覚えるシーンも所どころあり、原作の世界観が崩れていると感じる原作ファンも少なくなかったのでは。筆者は演技の巧拙はこういった原作少女漫画実写映画には割と不要だと思っている派ではあるが、今後ジャニーズを牽引していくSnow Manのセンター・ラウールともなれば、その存在感に見合う演技力も身につけてほしいところ。 しかしながら、作品の核心部分である「胸キュン」「爽やかさ120%青春ラブストーリー」に必要不可欠なスクリーン越しに観客を殺しにくるルックス、醸し出す甘い雰囲気はさすが。演技経験の少なさを有り余るフレッシュさでカバーし、実年齢と役年齢の近いラウールの、今を生きる刹那のみずみずしさがスクリーンを通して伝わってきたように感じる。これを機にステップアップし、たくさんの演技経験を積んで、さらなる飛躍に期待したい! 次のページ あれ……? ここは応援上映会場……?? 前のページ123次のページ 楽天 映画 ハニーレモンソーダ オリジナル・サウンドトラック 関連記事 北村匠海『東京リベンジャーズ』リピーター多数で大ヒット、Snow Man・ラウール『ハニレモ』ロングヒット中も賛否両論!? 映画動員ランクSnow Man、新曲「HELLO HELLO」初日59万枚売り上げ! ラウール主演作『ハニーレモンソーダ』は「鑑賞マナーひどすぎ」「応援上映ですか?」と苦言もSnow Man・ラウール主演『ハニーレモンソーダ』に原作ファン激怒! 「三浦界は実写化不可能」「世界観が崩れる」Snow Man・向井康二、ジャニーズ舞台“見学”で物議醸す! 後ろを振り返るファンに公式Twitterが「前を向いて」と注意喚起Snow Man、アルバム曲の“歌割り”めぐり「格差がひどい」「相変わらずクソ」「ファンやめたくなる」と嘆きや憤怒相次ぐ