夏バテで食欲不振……春から10キロも痩せていた!? 育児と家事に追われる42歳女性が「胃腸の疲れ」を改善した方法
セミの鳴き声も聞こえ、いよいよ夏本番となりました。このような蒸し暑い日が続くと、「だるい」「疲れやすい」「食欲がない」などといった「夏バテ」による体の不調を訴える方が増えますよね。
日本の夏は、暑くて湿度が高いのが特徴。この気候は人の体にさまざまな負荷をかけますが、中でも影響を受けやすいのは「胃腸」です。そこで今回は「夏の胃腸疲れ」の原因と対策について、薬剤師が解説します。
1.夏の食欲不振で10キロ減……胃痛に襲われ、肌荒れも気になる!
今回ご紹介するのは、夏の胃腸疲れに悩む幸子さん(仮名)42歳のエピソードです。猛暑のため体がだるくて食欲が出ず、夏バテ気味なのだとか。
「食欲はないのですが、夏は脱水症状にならないようにと、水分は意識してとっています。若い頃からカフェ巡りが好きなので、育児と家事の合間に喫茶店に行き、夏は冷たいカフェラテやミルクティを飲むのが唯一の楽しみですね」
幸子さんは、幼稚園に通う4歳、小学4年、6年の3人の男の子を持つ母親。小学校は夏休みに入り、長男と次男のため朝早くから弁当を作り、部活動に送り出します。帰ってきてからは、夕方から始まる塾の夏期講習に車で送迎する……そんな忙しい日々を送っているとか。
「三男のお世話もしながら、家事はそのスキマ時間でこなさなければいけません。毎日、家事と育児でヘトヘトなので、甘くて冷たいものが飲みたくなるんです。家でもガムシロップをたっぷり入れたアイスコーヒーを、1日に3杯は飲みますね。甘いアイスコーヒーやカフェラテ、それにミルクティでおなかは十分満たされるし、無理に食事をとらなくても済むんです」
ところが、幸子さんは急に軽い胃痛に襲われたり、胃の不快感で目覚めたりと、明らかに胃腸の異常が起こるようになったといいます。
「食事はほとんどとれてないのに、おなかの調子もよくなくて、下痢症状まで出るようになりました。そのせいもあって、どんどん体重が減ってしまい、先日久しぶりに体重計に乗ったら、春から10キロも痩せてました。それに、このところ肌荒れも気になります。胃腸の調子がよくなれば、これらの悩みも解決しそうなのですが……一体、どうしたらよいのでしょうか?」