コラム
「2回目だからこそのしあわせ〜わたしたちの再婚物語」第4回
「子育てがつらくてたまらなかった」お酒への依存が原因で離婚、新しいパートナーは「断酒会」で出会った男性
2021/08/06 11:00
なかなかやめられないお酒をやめるために、大学病院の精神科にかかった。CT検査をしたところ、脳の萎縮が進んでいた。
「素人目にもわかるほど、脳が縮んでいたんです。当時49歳でしたが、医師は『これは60代の脳だ』と。『すぐにお酒をやめないと痴呆になる』と言われ、怖くなってしまい、その日からお酒をやめました」
照子さんは、派遣で仕事を見つけて働いた。子どもとは元夫も一緒に、週末などに会っていた。学校行事にも参加し、子どもが小学校高学年になって放課後の学童保育が使えなくなると、週に2回ほど照子さんの家に帰宅。夜になって元夫が迎えに来て実家に連れ帰るという感じで、子どもと関わることができていた。
とりあえず、穏やかな日々が続いていたが、照子さんが、もっとたくさん子どもに会いたいと考え、元夫に無断で学校行事に参加したことから、関係性が悪化した。「面会交流を増やしたい」と調停を申し立てたことにも、元夫は腹を立てた。なかなか子どもと会えなくなり、照子さんにはつらい時期だった。子どもが「お母さんと暮らしたい」と言ってくれたこともあったが、元夫の反対でそれはかなわず、別居から8年後、離婚が成立した。子どもとは、たまに会ってプレゼントを渡すなどの交流が続いている。