汗っかきな42歳女性、「大人のあせも」で周囲の目が気になる! 塗り薬も効果薄……悩みの体質から改善した方法とは?
あせもは、汗腺から汗がスムーズに排出されないことで起こります。
汗は体の熱を冷まし、体内の老廃物を外に出す大切な役割を担うものです。しかし、大量に汗をかいてそのままにしておくと、アカやホコリが汗腺の出口に詰まってしまうことがあり、汗が汗腺にたまって炎症を起こしてしまいます。これが「あせも」の原因です。
3.「あせも」には漢方がおすすめ
「塗り薬以外の方法で、あせもを治すことができないものか」と考えていたみのりさん。偶然、テレビで「猛暑であせもが増えている」というニュースを目にします。そこでは、薬剤師が塗り薬以外に漢方薬を勧めていたそう。
さっそくネットで検索し、漢方薬をネットで頼めるサービスを発見。「これは便利!」と試してみると、「桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)」という漢方薬を勧められました。飲み始めてみたところ、次第に大量の汗をかくことがなくなり、あせももできにくくなったそうです。
「気持ちがかなりラクになって、子どもたちと気兼ねなく遊べるようになりました。今はより積極的に、保育に関われています」
漢方薬であせもが改善したという、みのりさんのエピソードでした。
3-1.「あせも」ができにくい体質を目指すには?
漢方医学では、皮膚トラブルの主な原因は、気候や環境変化などによる原因(外因)や身体の不調などによる原因(内因)と考えます。また、「皮膚は内臓の鏡」という考えから、皮膚トラブルは体質的な素因に左右されやすいとされているのです。
あせも、じんましん、皮膚疾患などの根本改善には、医療現場でも使われている漢方薬がおすすめ。漢方薬は体質に合ったものを服用することで、効果を発揮しやすくなります。
みのりさんの場合、風邪をひきやすく、寝汗やのぼせが多い体質なのだそう。特に上半身に汗をかきやすく、色白なタイプ。漢方医学では、こうした個人の特徴も、漢方薬を選ぶ際の重要なポイントとなります。体質に合った漢方薬を飲むことで、今起こっている不調の改善だけでなく、根本的な体質の改善を目指すことができるでしょう。
それでは以下に、あせもによく使われる漢方薬の例をご紹介します。