「紹介ポイント」欲しさにメルカリ、PayPay登録をお願いしてくるママ友にドン引き! 増えつつある“LINEでの勧誘行為”への対処法とは?
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
厚生労働省が過去に発表した調査結果では、月別に見た近年の月間出生率は、9月と7月が上位となっている。子どもを保育園に入れるために保護者が活動する“保活”などで不利にならないよう、早生まれ月に子どもを産むことを避ける傾向もあるが、昔からある“夏生まれの新生児は風邪などを引かずに育てやすい”という説が、いまだに根強く残っているのかもしれない。新米ママが増える今の時期だからこそ、まだ育児に慣れていない人を狙った“勧誘トラブル”も発生しているようだ。
地域イベントで出会ったママと、LINEで情報を共有
愛子さん(33歳・仮名)は、関東近県のある都市部で1歳になる女の子を育てている。昨年まで夫と共に都内に住んでいたが、妊娠をきっかけに夫の実家に近い土地に引っ越した。愛子さんは派遣社員として働いていたため、出産前に仕事を辞め、しばらくは専業主婦の予定だとか。
「去年はコロナ禍の影響もあって、出産した病院では母親学級などのイベントも中止になったりしました。ただでさえ、知人が一人もいない土地に引っ越し、孤独だったので、同じくらいの月齢の赤ちゃんがいるママ友が欲しかったんです。そんな時に、地域で開催されたベビーマッサージのイベントに参加したら、娘と同じ7月生まれの赤ちゃんのママ・Kさんと知り合いました」
愛子さんはKさんと、会場となった地域センターから家の近くまで一緒に帰ったという。
「久しぶりに人と話せたことがうれしくて、これまで自分がしていた仕事や、好きなミュージシャンの話などをして盛り上がりました。また今度、地域センターで会う約束をしてLINEのIDを交換したんです」
ママたちが子連れで集まれる場所として、地域センターや子育て支援センターなどの施設が挙げられる。地域住民の憩いの場として開放され、育児中のママが孤独にならないようにと、午前中の時間帯などを使って、同じ月齢の赤ちゃんを持つママ同士が交流できるようなイベントが開かれていることも多い。
「今の時期、公園に行くは暑いし、子どもが小さく遠出もできないようなうちは、そういった場所はすごく便利。支援センターには育児アドバイザーの資格を持ったスタッフもいるので、ちょっとした悩みも相談できます」
一方、公園や地域センターなどで行われるイベントの情報は、地元住民のKさんがLINEのメッセージで送ってくれていたそう。愛子さんは、「ほかの地域センターで知り合ったママ友とも、その情報をグループチャットで共有していた」と語る。