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「神木隆之介はキラキラしすぎ」!? 爆死中の映画『100日間生きたワニ』を見たアニメライターが「小規模で見たかった」と語るワケ

2021/07/23 18:00
三澤凛

 その後、物語は運命の100日目を迎え、ワニが命を落とす。そして、満開の桜の下で楽しい花見になるはずだったその日から100日後、頻繁に集まっていた面々は疎遠になり、それぞれのどんよりとした心情を表すように、外はずっと雨が降っていた。

 ここで、これまで登場したワニの仲間たちとは毛色の違うキャラクターが現れる。映画オリジナルキャラクターのカエル(山田裕貴)だ。空気が読めているんだか読めていないんだか、やたらとグイグイ距離を縮めてくるカエルは、人づてにどんどんワニと仲の良かった面々と顔見知りになっていく。

 だが、ワニを失って傷心中のネズミたちは、カエルの強引さに気圧され、疎ましく思うようになり彼と距離をとる。カエルは新しい街に越してきたばかりで、友人もおらず頼る者もない。だからこそ、自ら積極的に動き、周囲と仲を深めようとしているのだが、心の扉を締め切っていたり、明るく人と話す気分じゃない時に、そんなふうに来られても……と、敬遠されてしまう。

 登場してしばらくは、ほかのキャラと同じように、カエルに対して、いら立ちを感じたりはしたのだが、彼のバックボーンが見えてからはグッと親近感が沸いた。実は、カエルもネズミたちと同じような心の傷を抱えていることが明かされるのだ。

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