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「神木隆之介はキラキラしすぎ」!? 爆死中の映画『100日間生きたワニ』を見たアニメライターが「小規模で見たかった」と語るワケ
2021/07/23 18:00
出演者たちは可もなく不可もなく、しっかりと与えられた役どころを全うしていた印象。神木は『千と千尋の神隠し』(01年)や『借りぐらしのアリエッティ』(10年)などのジブリ作品に参加し、『サマーウォーズ』(09年)や『君の名は。』(16年)では主演を務めるなど、声優経験も豊富なだけに、危なげなくワニを演じていた。
そんな神木をはじめ、中村、木村の声はどこかキラキラとしすぎていて、素朴なイラストとギャップを感じるきらいもあるが、許容範囲ではないだろうか。木村はイヌ役のファーストサマーウイカがパーソナリティーを務めるラジオ番組『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)にゲスト出演した際、「いつもよりも声量を落として演じた」と言っていたが、確かに静かだった気がする。
今作では全体的に“生っぽい芝居”が求められていたようで、全員がそういったディレクションを受けていたのか、突出して誰かの演技が目立って気になる、というシーンは少なかったように思う。といっても、木村はどこにいってもイケメン演技はワンパターンなので、静かな山田一郎(『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』)という印象だったが……。