カルチャー
[女性誌レビュー]「婦人公論」2021年7月27日号
鈴木保奈美、エッセイで離婚を匂わせ!? トイレは石橋貴明のメタファー? 読者に深読みさせる「婦人公論」連載
2021/07/25 18:00
トイレとスリッパで離婚を匂わす! 鈴木保奈美の文才
最後に忘れてはならないのが、鈴木保奈美の連載エッセイ「獅子座、A型、丙午。」。7月16日にとんねるず・石橋貴明との離婚を発表し、注目が集まっている彼女ですが、その3日前となる13日に発売された同誌エッセイのタイトルは「デシジョン」(決断)。意味深です。
内容はといえば、要約すると“海老名サービスエリアで私が選ぶトイレはいつも必ず汚れている!”と嘆くもので、「わたしが選んだトイレは、絶対ハズレなの」「個室が三つ以上並んでいるトイレで、わたしは必ずハズす」と断言しています。
そんなホナミさん、最近はスリッパを買いに行き、白黒、白グレー、真っ白のどれを選ぶかで迷ったそう。さて彼女が選んだ色とは!? (ぜひ読んで確かめてみてください)。
ホナミさんのトイレとか、スリッパの色とかどうでもいいし……と思ったあなた、私も最初はそう思いました。しかし離婚発表後に読むと、その文章の意味が変わって見えるのです。まさか汚れたトイレとは石橋のメタファーなのか!? そのスリッパの色を選んだ意味って? ……といった具合に。
日常を書いたと思いきや、離婚発表後に読むと「もしかして……」と深読みさせる、何ともさりげない匂わせの技術! 意味深で余韻を残す締めの一文!! ホナミ文体の浮遊感と相まって、ミステリー小説かのような味わいです。恐ろしきホナミ引力。
次回のエッセイで直接、離婚について書いてくれるのか注目したいです。
最終更新:2021/07/25 18:00