鈴木保奈美、エッセイで離婚を匂わせ!? トイレは石橋貴明のメタファー? 読者に深読みさせる「婦人公論」連載
「婦人公論」(中央公論新社)の7月27日号が発売中です。暑さが増し、夏本番といった雰囲気のこの頃ですが、今号の特集は「『健康寿命』は何歳からでものばせる」。夏が来るたびに浮かれるほかのファッション誌とは一線を画し、あまり季節感がない特集は同誌の特徴。表紙を飾る前田美波里も、ニット素材に見えるロングなオレンジ色ワンピース(ISSEI MIYAKE)を着用していて暑そうです。
季節を問わず読者の最大の興味のひとつである、「健康寿命」に特化した今号の中身、早速見ていきましょう。
<トピックス>
◎箱石シツイ 104歳の理容師、聖火ランナーになる
◎ルポ 生きがいに出合って病からV字回復
◎鈴木保奈美 獅子座、A型、丙午。
これだけで買う価値がある104歳オリジナル体操
表紙を飾った前田美波里もインタビュー中で「美波里流 健康習慣」を語っており、彼女に憧れる“マエダビバラー”にはとても参考になることと思いますが、そのさらに上をいくインタビューが。
それが、今年3月に聖火ランナーを務めた104歳、箱石シツイさんについての記事です。箱石さんは、体もメンタルも健康で聖火ランナーを務めあげ、さらに現役で理容師としても活躍するスーパー・ウーマン。オンラインで行われたという取材にも難なく適応した様子です。前田美波里は72歳、箱石さんは104歳と親子ほどの年齢差があり、やはり説得力も変わってきます。
箱石さんの健康の秘訣は、30年以上続けているというオリジナル体操にあるとか。「全部をやり終わるまで1時間近く」という、その名も「シツイさんオリジナル健康ご長寿体操」。その全貌が誌面でまるっと紹介されているのです。箱石さん、この体操を教えるDVD付きエクササイズ本などを出せば一儲けできるのでは……と思えるくらいに充実の全24工程は、足首に重りをつけて(現在は1.2キロとのこと)うつぶせ状態で左右の足を上げ下げするなど思いのほかハード。箱石さんの30年以上の英知が詰まった体操を、箱石さんのポーズ見本写真付きで教えてもらえるなんて……。同誌1冊650円が安いものに思えてくる尊さを感じました。
ICUから美容整形に直行! の潔さ
病を乗り越えた読者4人から話を聞いたルポ「生きがいに出合って病からV字回復」も興味深いものでした。そのうちのひとりミサトさん(62歳)は、くも膜下出血で意識をなくし緊急手術、そしてICUへ。幸い後遺症はなく退院の日が近づいたが、気力が落ち、鏡に映った「たるんだ頬にがっくり。こんなんじゃ生きていけない」と感じたそう。
そこでミサトさんは美容整形を決心。退院したその足で、夫に「このまま美容外科の病院に行くからね」と告げ、フェイスリフトのカウンセリングへ直行し、手術を受けたそう。気持ちが上がると体も元気になったという体験談が語られています。なんてすばらしい決断力。美容整形で「健康寿命」が延びるなら、それは立派な医療行為なのでは!? と発想の転換をさせられました。