寝不足で客から大クレーム、それでも「布団に入るのが恐怖」! “こむら返り”に悩む39歳女性、意外な方法で体質を改善!
「こむら返り」は、足のふくらはぎが強い痛みとともにけいれんする症状。こむら返りが起こるメカニズムは複雑ですが、その原因の多くは、ミネラルバランスの乱れだといわれています。
筋肉の収縮や神経の伝達に重要なミネラルは、「カリウム」と「カルシウム」、さらにこれらの調整をしている「マグネシウム」。このバランスが崩れると、神経伝達に支障が生じ、足の筋肉はけいれんを起こすことがあります。これが「こむら返り」です。
なお、ミネラルバランスの乱れは、加齢や疲労、そして、脱水や冷えなどによって引き起こされます。
3.こむら返りには漢方薬がおすすめ
こむら返りが続いたせいで仕事に影響を及ぼし、とうとう職を失ってしまった美咲さん。時間ができ、実家に帰省した際に母親から意外な提案を受けたそう。
「母に相談したら、漢方を勧められました。還暦をとっくに過ぎた母ですが、たしかに病気ひとつせず元気。『漢方薬を飲み始めてからは、足がつることなんてない』というのです」
さっそく自宅に戻り、通えそうな漢方薬局を調べてみた美咲さん。ところが、近所に相談できそうな漢方薬局はなく、諦めかけていたところ、ネットでも相談しながら頼めるサービスがあることを知ります。
「本当は、母が飲んでる漢方薬を分けてもらおうと思ったんです。そうしたら『本人の体質に合ったものじゃないと効かないから』って断られました。そこで、ネットのサービスを利用してみたのですが、専門家が相談に乗ってくれて、こむら返りの改善に効果があるという『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』を処方され、飲み始めてみました」
その後の様子をうかがうと、「こむら返りに悩まされてきた夜がウソのよう。今では朝までグッスリ眠れるようになりました」とのこと。そして、仕事が決まったことを笑顔で報告していただきました。
3-1.「こむら返り」に漢方薬がおすすめの理由
漢方医学では、こむら返りは「血(けつ)」の不足で起こると考えます。血は、全身の組織や器官に栄養を与えるものなので、爪がもろかったり、肌にツヤがなく、顔色が青白かったりする方は、血が不足している可能性があり、こむら返りになりやすいのです。
そのため、こむら返りに使われる漢方薬は、乱れた体内のミネラルバランスを整え、血の循環をよくすることで、体の内側からの症状改善を目指すもの。つまり、漢方薬は足のけいれんや足のつりを一時的に抑えるだけでなく、腰痛や冷えやすい体質、月経不順など、根本的な体質の改善も期待できます。