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風邪じゃないのに「声が出ず、食事もストレス」! 「喉のつかえ・違和感」に悩む31歳女性、簡単な方法で症状を改善!

2021/07/13 13:30
木村眞樹子(医師)

2.喉のつかえはなぜ起こる? 症状と原因を解説

 喉のつかえや違和感を覚える症状は、「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」の可能性があります。咽喉頭異常感症の原因の多くはストレスといわれており、心の不安が大きくなったときに、喉のつかえ感も強くなりやすい。また、更年期障害などの症状とともに、心理的ストレスが強くなった場合も、喉のつかえや違和感を感じることが多いです。

 咽喉頭異常感症は、心因的な要素が大きく関わっており、ストレスをためこみやすい人や、イヤだと思ったことも我慢してしまう人に多く見られる症状。強いショックやストレスで、胸が詰まる経験のある人も多いと思いますが、漢方の考え方では、これは体内の気の流れが悪くなり、喉の部分で気の流れが滞る「気滞(きたい)」という症状だと考えられています。

 喉のつかえを感じたときは、気のめぐりをよくするためにも、深呼吸をしてみましょう。息苦しいときほど、呼吸が浅くなっていることが多いので、気持ちが落ち着くまで、ゆっくりと深呼吸を繰り返してください。また、普段からストレスをためこまないように、適度な運動などで発散をすることもおすすめです。

3.喉のつかえには漢方薬がおすすめ

 喉のつかえに困った悠さんは、とりあえず耳鼻科を受診してみましたが、結果は異常なし。ほかの解決策を求めてインターネットで調べてみると、意外にも多くの人が喉のつかえや違和感に悩んでいることを知りました。

 そして「喉のつかえは漢方で改善できる」という情報を見つけ、さっそく「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という漢方薬を、インターネットで購入。注文した漢方薬を飲み続けているうちに、だんだんと喉のつかえや違和感が少なくなってきたそうです。また、悠さんは仕事によるストレスが原因で、普段からイライラしがちだったそうですが、半夏厚朴湯を飲むことによって、少しずつ気持ちもラクになったとか。


 漢方では「気・血・水(き・けつ・すい)」の概念があり、この3つのバランスが整うことで、体の健康が成り立っていると考えられています。悠さんの症状は、ストレスで「気」の流れが滞る気滞(きたい)が原因で、喉に違和感があったと考えられます。そのため、半夏厚朴湯を飲むことによって気の流れがよくなり、症状の改善につながったのです。

3-1.喉のつかえに漢方薬がおすすめの理由

 「喉のつかえがとても不快」「喉がつまったような感じで苦しい」悠さんのように、喉のつかえや違和感で悩んでいる方には、漢方薬がおすすめ。自然由来の漢方薬は、喉のつかえや違和感の改善に期待できます。

 漢方薬は、喉のつかえの症状を体の内側から改善する効果が認められているほか、自然の素材がやさしく作用するため、一般的に副作用が少ないといわれており、体質改善によって心と体、全体を整えることも特徴のひとつです。ストレスをためこまない生活や、適度な運動を毎日続けるのは難しい場合も、漢方薬なら毎日飲むだけなので、無理せず続けられるでしょう。

大人女子のゆるっと漢方生活