コラム
知られざる女子刑務所ライフ121
牧師になった元暴走族、僧侶になった元ヤクザ……元女囚が考える「更生」のきっかけ
2021/07/11 16:00
更生のきっかけが、「言葉」のこともあります。見逃してしまいましたが、暴走族だった東大阪の牧師さんの野田詠氏(のだ・えいじ)さんの更生物語の舞台化がニュースになってました。なんと法務省後援。うらやましいです。
野田さんの逮捕は4回。最後の逮捕の時の裁判で、お母さんが裁判官に「私を代わりに刑務所に入れてください」と泣き叫ぶ声を聞いたことが、更生のきっかけになったそうです。
このことを書いた本『私を代わりに刑務所に入れてください』(いのちのことば社、2015年)が舞台化されてたんですね。
その後に少年院に入った野田さんは、お兄さんから差し入れてもらった聖書を読むようになって、牧師さんへの道を歩んだそうです。ちなみに野田さんのほか吉田芳幸さんや進藤龍也さんなど、キリスト教と出会って更生される方はけっこう多いですよね。
お坊さんになる人もけっこういてます。瑠美がテレビで知り合った竹田淳子さんは、病気と息子さんの言葉が更生のきっかけやったそうです。
「きっかけ」は、抜け出したいと思っている人たちには「降りて」くるんですよね、きっと。何も考えてない人には、更生は難しいです。ムショには、瑠美が看守やったらどついたろかと思う人たちも多かったです。罪を反省しないから、出所して、また戻って……の繰り返しです。
まあ瑠美も懲役通算12年でやっとですから、他人様のことは言えませんが、やり直せるかどうかは、ほんまに自分次第です。毎回同じ結論ですんません。
最終更新:2021/07/11 16:00