コラム
「PTAには入りません」って言えない!?
やっぱりPTAは全然公平じゃない! 「特典」や「お得な情報」は隠される?
2021/07/18 12:30
次に気になった点は「6年は卒業対策委員のみ」。いわゆる「卒対」を数名選出するのみで、そのほかの委員活動はしなくてよいらしい。6年生が委員活動から外れる理由は、中学受験などで忙しくなるとして委員を嫌がる親が多いためだという。
実際、今年度のPTA委員も4・5年生の親が多い。また1~3年生は、各クラスで選出する委員の人数が決まっているのに対して、4・5年生だとクラスにより人数にばらつきがある。5年1組は1人だけ、5年2組は10人とか。1~3年で人数を絞る理由は何だろう。
任期2年の役員をやれば、「あとは全部免除」
事前に知らされていないが、重要なことがある。それが、「役員は、在籍する子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア」という点だ。
「役員」の任期は委員よりも1年長い2年だが、委員が「子ども1人につき1回」であるのに対して、役員は「1家庭につき1回」でよいという。一度役員になれば、その後は子どもが何人いても、委員も役員もやらなくてよい。
たとえば、子どもが3人いる家庭なら、委員だと合計で3年(任期1年×3回)やることになるが、役員だったら2年(任期2年×1回)で済む。
また、見逃せないのは「運動会などの行事では役員席がある」ことだ。実際に運動会で役員専用テントが設けられていたように、役員は優先的に前列で参観できるという「特典」的なものがある。行事当日は受付だの警備だので動き回るという労働条件付きだが、自分の子の時には確実に前列に行ける。ゆえに、「あえて」役員に立候補する保護者も一定数いるとのことだ。
が、どういうわけか、役員にまつわるこれらのある意味「お得な情報」は、事前資料に明記されていない。つまり情報戦? 有利不利が発生? PTAはやっぱり全然公平じゃない。