「PTAには入りません」って言えない!?

やっぱりPTAは全然公平じゃない! 「特典」や「お得な情報」は隠される?

2021/07/18 12:30
桜田モモ (ライター)

この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くも謎ルールに面食らった母が、PTA活動の不可解な仕組みや事件をつづる「PTAには入りません、って言えない!?」。

▼前回まで▼

PTA自動加入、委員になり3カ月経過

 コロナ禍が収束しないまま7月を迎え、夏休みが近づいている。任期1年であるPTAの校外委員の活動も、4分の1はクリアしたことになるが、まだまだ先は長い(しかも下校指導担当なので、来年4月上旬も活動があるはず……)。

 校外委員は例年、地域の夏祭りでパトロールを行っているが、今年も新型コロナの影響で夏祭りは中止。平日夕方のパトロールも、夏休み期間中はやらなくてよいし、来年度入学する新1年生(つまり現在年長児の子どもたち)に対して行う下校指導も動き出すにはまだ早いため、一番平和な時期なのかもしれない。


というわけで、子どもの小学校入学と同時に自動的にPTA加入させられ、校外委員になり、PTAの内情に少しばかり触れることとなったこの3カ月の間で、気になった点をいくつか挙げてみたい。

事前の話と違うルールに戸惑う

 たとえば、PTAの「委員」や「役員」を選出する時のルール。我が子が通う小学校のPTAでは、子ども1人につき1回は「委員」か「役員」を引き受けることになっている。それぞれの任期は委員が1年、役員は2年だ。
 
 事前に全員に知らされていること、入会してからわかったことを整理してみた。

【事前に全員に知らされていること】
・委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回
・6年は卒業対策委員のみ
・役員をやりたい人は、自ら本部に連絡

【知らされていないこと】
・役員は、子の人数にかかわらず、家庭で1回やればクリア
・運動会などの行事では役員席があり、我が子の時は前方で見られる

 知らされていることのうち、気になったのは「委員は1~5年生までで、子ども1人につき1回」。5年生までに“役”を消化することを余儀なくされるため、5年生の4月の保護者懇談会では、担任の先生が名簿を見ながら、欠席者も含め「まだ委員(や役員)をやっていない人」をピックアップし、何かしらの委員に選出されるという、えげつないことが行われるという。先生たち、PTAが任意加入だと知らないのかな……。


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