佐藤健、主演予定のTBSドラマ『大地の子』がお蔵入りに!? コロナ禍とNHK・上川隆也版の“ハードルの高さ”がネックか
俳優・佐藤健が主演予定だった“大作ドラマ”の企画が、日の目を見ることなく“消滅”したという。3月末、長年所属したアミューズから“暖簾分け”する形で独立した佐藤だが、巣立ち後初となるはずの大仕事は、発表を待たずしてお蔵入りとなってしまったようだ。
佐藤が出演を予定していた作品は、6月29日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が詳報。山崎豊子氏原作の小説『大地の子』(文藝春秋)を原作としたドラマが、来年TBSの「日曜劇場」枠で内定していたという。
「しかし、記事にもある通り、コロナ禍による影響から、撮影や放送時期は延期に。さまざまな俳優が共演者候補に挙がっていたものの、大物から続々と“NG”が出てしまったことも、制作側にとっては大打撃となりました」(制作会社関係者)
最新動向では、放送を2023年に繰り越す話も出ていたというが……。
「結果的には『一度白紙化する』ことに決定したようです。中国ロケを行うにあたって、今の状況で満足に行き来ができるのか、また国民感情的な面でも不安は拭いきれませんからね。さらに、1995年にNHKで放送された上川隆也版の“ハードルの高さ”も、乗り越えられなかった課題の一つだといわれています」(テレビ局関係者)
『大地の子』は95年にNHK放送70周年記念番組として連続ドラマ化されており、当時まだ無名だった上川が主演を務めていた。
「日中の共同制作となった同作は、当時大きな反響を呼びました。上川には“中国語を約1カ月でほぼ完璧にマスターした”という逸話もあり、当初、佐藤の主演内定のニュースに対しては、ネット上で『上川隆也以上の演技はできないだろう』『どれだけ力を入れてもNHK版は超えられない』など、ネガティブな声が目立っていた。これも、TBS版のお蔵入りを招く結果になったのかもしれません」(同)
こうして、晴れ舞台ともいえる大仕事を失ってしまった佐藤だが、すでに別の作品が控えているという情報も。
「『大地の子』は撮影に時間と手間をかける『日曜劇場』で放送が予定されており、佐藤のスケジュール確保に苦心していたようですが、それがなくなったため、まったく別の枠で主演ドラマが内定したとか。佐藤にとってはこの作品が事務所独立後、初の大仕事となるでしょう」(同)
佐藤版の『大地の子』は幻となってしまったようだが、今後情報解禁される見通しの連ドラ作品に期待したいところだ。