コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」
清原和博、「ベストファーザー賞」に異論はないが……“同じ罪”でも「ベストマザー」になれない酒井法子に思うこと
2021/06/17 21:00
「ベストマザー賞」といえば、清原の元妻でモデルの亜希は、2011年5月に「第4回ベストマザー賞」を受賞している。この賞は、清原が受賞した「ベスト・ファーザー賞in関西」とは違う団体が運営する賞なので、選考基準は違うことも考えられるが、ここでどうしても気になることがある。
賞を受賞する前の亜希は、お子さん2人を超名門小学校に入学させ、自身も08年から10年までファッション誌「STORY」(光文社)のカバーモデルを務めるなど、公私ともに絶好調だったといえるだろう。こうした活躍が評価されて「ベストマザー賞」に選ばれるのは当然とも思えるが、これは「子どもも自分も一流でなければならぬ」という、母親にかけられた“圧”の裏返しに感じる。
対する清原は、覚醒剤で逮捕される前から、不倫報道や入れ墨の問題などで週刊誌をにぎわせてきた。16年2月発売の「週刊ポスト」(小学館)によると、清原の右腕には上を向いた2匹の龍が彫られていて、これは「2人の息子を思ってのもの」だと書かれているが、本当に息子さんのためを思うなら、入れないほうがよかったのではないか。
やんちゃをしても「前向きに生きている」ことが父親の役割なのに対して、母親は「夫や子どもを大成させ、自分も美しくある」ことがマスト。薬物依存症と戦う清原のことは応援したいが、その一方で、「父親と母親に求められるものの違い」にちょっと首をかしげたくなるのも事実である。
最終更新:2021/06/17 21:00