田代まさしにクスリを売った男の“劇的人生”に驚き! 元ポン中が読む「薬物売人」の告白
倉垣さんは、ご両親や弟さんとはずっと仲がいいそうですが、ずっと不良やったそうです。中学時代から何度も深夜徘徊やシンナーで補導されて、高校ではバイクで暴走したのは親への反発ではなく、友達と遊びたかっただけ。その気持ち、とてもよくわかります。やらかすたびにお父さんやお母さんが謝りに行って、逮捕された時も寄り添ってくれたから、仮出所もできたんですね。
前にも書かせていただいてますが、親との関係がいい人は、更生も早い気がします。瑠美もそうでした。まあ、田代まさしさんも妹さんとかとの関係はいいようですが……。何にでも例外はあるちゅうことですか。
しかも、倉垣さんは、ちゃんと高校を卒業されているのも珍しいかもです。10代でダンスやラップに目覚めて、梅田のカラオケバーで働いたりしてから東京に出て、バーを経営しながらクスリを売っています。バーで酒を売るまではよかったのに……。
何事もご縁
ちなみに本には書かれていないのですが、田代さんに会うために、幕張の握手会に行かれたのが「始まり」やそうです。握手するフリをしてマリファナと連絡先メモを手渡したら、その後に田代さんの当時のカノジョから連絡が来たそうです。
こうゆうアプローチもあるんですねえ。でも覚醒剤「3グラム20万円」は、ちょっと高いかなと思いました。覚醒剤の「末端価格」とはあってないようなもので、相手を見て値段を吊り上げることも珍しくないです。
ちなみに警察庁のデータでは2020年に1グラム約6万円で、年々値下がり傾向にあるそうです。全国平均と東京、大阪は違うのかもしれませんね。大阪はシャブ屋が多いし、オトク感を出さないと売れないです。
でも、現在はしっかり更生されて、シャブどころか本屋さんもない南の島に、新しいご家族と住んでいらっしゃるのに驚きました。更生には物理的にシャブがないところに行くのがいちばんええのはわかりますが、なかなか南の島には住めないですよねえ。
「俺は南の島の楽園で、家族と暮らしている。あの日、マリファナを握って田代さんと握手をしていなければ、今の俺はなかっただろう。ひょっとすると、まだどこかで売人をしていたかもしれないし、どこかで野垂れ死んでいたかもしれない」と書かれていて、何事もご縁やなーと思いました。