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【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

皇太子のお后候補から一転! 結婚に苦労したプリンセスの“彼氏”と複雑すぎる家庭事情

2021/06/26 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

――知子女王の立派さに対し、朝融王は、まったくなんて言ったらいいのか……。

堀江 繰り返しますが、今回お話するプリンセス・久邇通子さんが、こういう家庭にお生まれになったのは昭和8年のこと。彼女がこの事件について知ったのはさすがに成長後でしょうが、ご自分の家庭に対して非常にクールなコメントをしているのが気になります。

 しつけは乳母と母親の両方から厳しくされる一方、ほかの兄弟姉妹たちとの交流はなく、食事もそれぞれが部屋で取るし、みんなで顔を合わせて食事するということも、「年に何回もありませんでした」とのこと。14歳の時に母・知子女王が亡くなるのですが、密接な交流がなかったから「悲しさはほとんどありませんでした」とさえ言い切っていますね。

 その約4カ月後、久邇宮家は臣籍降下し、皇族ではない民間人となりました。戦前、2万坪以上あったお屋敷の土地や屋敷の大半は、すでに聖心女子大学に払い下げられていました。

――運命が一変したのですね。

堀江 そんな通子さんの身辺に新聞記者たちが現れ出したのは、彼女が学習院高等部の3年生くらいから。彼女はいとこにあたる現・上皇陛下のお后候補に、宮内省のお役人の手によって、ご自分はまったく知らないうちにされてしまっていたのでした!

 しかし当時、皇太子だった明仁親王と通子さんには、文化祭などで会った時に挨拶を交わす程度、つまり顔見知り以上の関係はありません。高校の時に一度、明仁親王の車に乗せて送ってもらったことがある程度だったそうです。しかしある時、通子さんはお后候補から自分が外れたことを、記者が来なくなったことで気づいたのでした。

――またもや運命の転変ですね。候補から外れたのはどうして?

堀江 いとこ同士の結婚であることを、明仁親王が問題だとお考えになったのと、学習院大学の聴講生となって文学を学んでいた通子さんには、永岡義久さんという恋人が出来たという情報が共有されていたからのようですね。

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