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【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

皇太子のお后候補から一転! 結婚に苦労したプリンセスの“彼氏”と複雑すぎる家庭事情

2021/06/26 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

恋愛を隠すために1年で大学を離れる

――やはり大学はプリンセスにとって貴重な出会いの場なんですね!

堀江 本当に。永岡さんとの恋愛が表沙汰になることを家族が嫌ったからか、たった1年で通子さんの大学通いは終わってしまいます。二人は隠れるようにして、月2、3回のデートをしているだけでした。

 ちょうどその頃、明仁親王と正田美智子さんがご成婚なさって、パレードをしている映像をテレビで見ていた通子さんは、お祝いの気持ちとともに「号泣したくなった」といいます。というのも、民間出身ながら皇太子妃となり、美智子さまと呼ばれるようになったあの方と、旧皇族出身で、民間の男性との結婚を阻まれ、鬱々と暮らす自分との落差に悲しくなったからだそうですよ。

―――それは悲しくもなってきますね。民間からプリンセスに”成り上がった”美智子さまの一方で、自分はもはや皇族でもなければ、民間人にもなれない……。いったい、通子さんはどんな結婚を迎えるのか? 続きます!


堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。

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最終更新:2022/05/25 14:01
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