カルチャー
[女性誌レビュー]「婦人公論」2020年5月25日号

鈴木保奈美、女優なのに「PASMOで電車に乗った私」をアピール! 「婦人公論」連載でダダ漏れになった自意識

2021/05/21 16:14
島本有紀子(ライター)

 読者手記のあとには、プロがその内容に感想を述べる「私はこう読んだ」という企画も。詩人の伊藤比呂美氏、思想家の内田樹氏によるコメントが掲載されています。読んでみると、意外と厳しい。

 伊藤氏は「『〇〇さ~ん』の”〜”は禁止(中略)。文芸作品に、こういう記号は不要です。『さーん』でいい」等、こまやかな修正を提案。
 
 内田氏は「感情を自制できていることを示そうとすると、なかなかこれほど生々しいものは書けません」と絶賛する一方で、「もちろん実際にいろいろご苦労をされたわけで、大変な人生だったと思います。しかし、少々厳しく聞こえるかもしれませんが、そのご苦労のいくぶんかは無意識のうちに自分で招き寄せたもののようにも見える」とも指摘。「みなさん自分で『穴』を掘って、その定型の中に自分から進んではまり込んでいるような印象」と語っています。

 一歩間違えば読者による“不幸自慢大会”や“悲劇のヒロイン博覧会”になってしまう手記特集に対する、冷静なツッコミだと感じました。

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