仁科友里「女のための有名人深読み週報」

石田純一は、なぜ芸能界から消えないのか? 新型コロナ感染騒動に見る「自分が悪いと絶対に思わない才能」

2021/05/06 21:00
仁科友里(ライター)

「自分が悪いと絶対に思わない人」は生命力が強い

 世の中には、「すぐに自分が悪いと思ってしまう人」と、石田のように「自分が悪いと絶対に思わない人」がいるように思う。「すぐに自分が悪い」と思ってしまう派」は、真面目に行動するが、人間なので常に100%「正しい」行動が取れるわけではない。また不可抗力もあるので、自分が「正しい」と思う行動を取ったとしても、トラブルに巻き込まれることはある。

 そんなとき、「すぐに自分が悪いと思ってしまう派」は自分をひどく責めるが、「自分が悪いと絶対に思わない派」は「自分は悪くない」ので、常に堂々としている。こういう人には何を言っても無駄なので、正面切って悪く言う人は少ない(もしくはすぐにいなくなる)だろう。となると、責められることがない「自分が悪いと絶対に思わない派」は、精神的、肉体的消耗が少なく、その分生命力も強いのではないか。どちらかというと、周りの人が疲弊してしまうだろう。

 今、少し仕事が減っているとしても、10年後くらいにワイドショーで「あの時はひどいバッシングに晒されましてね」と言っている石田の姿が見えるような気がする。運が強いのは間違いないが、小さいお子さんもいることだし、やはり体には気を付けて過ごしていただきたいものだ。

仁科友里(ライター)

仁科友里(ライター)

1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。

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最終更新:2021/05/06 21:00
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