GWに一気見したい「韓国ドラマ」5作品! 韓流ライターがオススメ「人生で1、2を争う」と評判の最新作は?
【あらすじ】国会議員の父を突然亡くすと同時に、夫が失踪した女性キム・ソヒ。担当刑事のチョ・テシクは、夫が父親殺しに関与しているのではないかとにらむが、なんとソヒの元に、夫の切断された手が送りつけられる。姉が失踪した過去を持つテシクはソヒに共感し、この不可解な事件の捜査に乗り出す。そんな中、夫を拉致したという犯人から「夫を助けたければ、父親の跡を継いで国会議員になれ」と要求され……。
「なぜ犯人はソヒに『国会議員になれ』と命じたのか……謎が謎を呼ぶ中、手以外にも、夫の体の部位が一つずつ送られてくるというおぞましい展開が繰り広げられ、『果たして夫は生きているのか?』という点にゾワゾワさせられます。
ほかにも、夫の親友や、夫の愛人かと思われた女性など、怪しい人たちが登場するのですが、こうしたさまざまな謎が少しずつ明かされていき、点と点がつながって線になって、予想だにしない壮大な結末を迎えるというのが、『みんなの嘘』の見どころといえるでしょう。
ちなみに『みんなの嘘』というタイトルには、みんなのちょっとした嘘が、取り返しのつかないような大きな嘘になっていくといった意味が込められています」
Amazonプライムビデオ、Netflix『100日の郎君様』
出演:ド・ギョンス(EXO D.O.)、ナム・ジヒョン、キム・ソノほか
【あらすじ】舞台は朝鮮王朝。王族の少年イ・ユルは、高官の娘であるユン・イソと初恋を育んでいた。そんな中、ユルの父親は王座を狙って謀反を起こしたが、その罪を着せられたイソの父は殺されてしまう。謀反人の娘となったイソは、名前をホンシムと変え、平民として暮らすようになった。時は流れ、世子になったユルは政略結婚をさせられたものの、夫婦仲は冷え切るばかり。ある時、暗殺者に狙われて傷を負ったユルは、記憶を失くした状態で、イソと再会を果たす。
「ユルは自身の結婚生活がうまくいかない腹いせで、国中の適齢期を過ぎた男女に対し、結婚をするようにと命令を出します。その後、記憶を失ったユルと未婚のホンシム(イソ)が出会って、結婚をする流れでして、ユルは生活力ゼロのダメダメな夫で、ホンシムに迷惑をかけまくるものの、いつしか2人の間に愛が芽生えてくるんです。
『偉そうだけど可愛い』という“ツンデレ王子”なユルと、まるでキャンディ(『キャンディ・キャンディ』)のようにたくましいホンシムのカップルが、愛を育む様子はとてもほほ笑ましい一方、記憶を取り戻してユルが姿を消したり、またそれに伴って、彼が命を狙われた背景にある政治的な策略が描かれるなど、ラブコメパートとシリアスパートのバランスがいいんです。
ラブコメ時代劇の醍醐味は、“すれ違いの美”でしょう。スマホやSNSが普及した現代では、恋人同士が連絡を取れず、すれ違ってしまうようなことは起こり得ませんし、かつ身分が異なることによるすれ違いもなかなか起こりません。一方で、こうした障害が描かれやすい時代劇は、ラブストーリーに向いていると思います」
取材協力:All About「韓国ドラマ」ガイド 安部裕子(あべ・ゆうこ)さん
韓流ライター。1997年に『星に願いを』で、韓国ドラマの面白さに目覚め、これまでに約1,100作品もの韓国ドラマを視聴。現在は執筆業を中心にコメンテーターとしても活動。