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ストレスと緊張で急な腹痛……会議を欠席したら上司が激怒! 36歳女性、“下痢止め”を飲まずに体質を改善した方法

2021/04/20 13:30
tata(薬剤師)

 そもそも下痢とは、便に含まれる水分が多く、排便の量や回数が増える状態のこと。その原因は、主に3つあると考えられています。

・原因その1:暴飲暴食
 食べすぎた物が腸で消化しきれないとき、暴飲暴食による下痢が起こります。アルコールの飲みすぎによって腸を刺激し、下痢になることも。また、冷たい飲み物は腸の粘膜を刺激し、大腸のぜん動運動を過度に活発にするため、水分を吸収しきれずに、下痢が引き起こされると考えられています。

・原因その2:細菌やウイルス
 細菌やウイルスに感染すると、腸が水分を分泌してこれらを早く体外へ出そうとし、下痢になります。なので、これを無理に薬で止めてしまうと、毒素が体内に停滞し、消化管を痛める恐れも。

・原因その3:ストレス
 ストレスが原因で起こる下痢の多くは、「過敏性腸症候群」だといわれています。精神的な不安や苦痛、緊張によって自律神経のバランスが崩れると、腸が過敏に反応してぜん動運動が活発になり、下痢を引き起こしてしまうんです。検査でまったく異常がなくても、腹痛を伴う下痢が続いたり、下痢と便秘を交互に引き起こしたりするのも、過敏性腸症候群の特徴だと覚えておくといいでしょう。

3.下痢体質を改善するには、漢方医学がおすすめ

 ストレスによって繰り返される下痢にお悩みの麻耶さんは、なかなか友人や知人に相談できず、ネットで改善法を調べたそう。そこで、「漢方が効果的」という記事を見つけ、ネットで頼めるサービスがあることを知りました。さっそく試してみたところ、「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」という漢方薬を勧められ、飲み始めてみたとのこと。

「今までは、おなかが痛くなっては市販の下痢止めを飲む……ということを繰り返していたのですが、漢方を飲み始めてから症状が治まった上に、そもそも、緊張やストレスでおなかがゆるくなることも減り、とても驚きました」

 漢方薬は、さまざまな症状に効果が認められている医薬品で、自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。漢方薬は今起こっている下痢症状を抑えるだけでなく、腸の状態を正常に戻す効果も期待できるでしょう。

 漢方医学では、下痢は主に冷えによる「水毒」の状態だと考えられています。腰まわりやおなかが冷えることで、水分が過剰に胃腸に溜まり、腹痛や下痢、おなかが張る(ガスが溜まる)など、さまざまな症状が発生。これらは体を冷やすと悪化し、温めると改善する場合が多いです。また、現代社会ではストレスが原因で腸管の動きが悪くなり、下痢をする方も増加傾向にあります。

 なお、漢方ではストレスを「『気』が停滞している」と表現するのですが、下痢の症状改善に使われる漢方薬には、体や胃腸を温めることによって余分な水分を体外に排出するものや、「気」の流れをよくしてストレスを和らげてくれるものなども。

 では、具体的に2つの漢方薬を紹介していきましょう。

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