「PTAには入りません」って言えない!? 任意なのに「加入率100%」のトリック判明……
この春、我が子が小学校に入学! と同時に、うわさでいろいろ見聞きしていた「PTA」が、ついに現実のものに。「PTAは任意なんでしょ? 加入しなければいいのに」と思っていたけど、子どもの学校は「加入率100%」……!? 早くもPTAの謎ルールに面食らった母がつづる、「PTAには入りません、って言えない!?」。
嫌なら「PTAに加入しません」と言い張ればいいのに?
2021年春、コロナ禍が収束しないまま迎えた新年度、Twitter界隈では「PTA」の話題が賑わいを見せている。
まず大前提として「PTA」は、保護者(Parent)と教員(Teacher)による任意のボランティア団体(Assosiation)である。「任意」である以上、保護者だろうが教員だろうが、PTAに加入する・しないはその人の自由。子どもの入学に伴い自動(強制)加入状態の学校も多いというが、嫌なら「加入しません」と言い張ることができるはずだ。だって「任意」なんだから。強制されるだけの法的根拠などないんだから。
だが実際には、大半の親がPTAに加入しているらしい。筆者の周囲にいる小中学生の子を持つ親たちもみんな加入している。「加入しない」「退会した」という話はほぼ聞かない。かといって積極的にPTA活動をしているわけではなさそうで、「大変」「面倒」「憂鬱」という感想が多い。
すごく責任感が強いとか真面目というわけでもないフツーの親たちだ。つまり、実質強制? 「任意のはずでは?」と水を向けると怪訝な顔をされるか、「そうはいってもね……」と苦笑いされるか。
任意であることを知らない親もいたが、任意だと知っていたとしてもどうやら大多数の親が、PTAについて「やらなければならないもの」だという認識を持っている。
役員や委員決めで「決まらないと帰れません」と言われたり、ドアを塞がれたりなんていう、いかにもやばいエピソードを時折ネット上で見かけるたび、「監禁ですよ!」と警察に電話でもすればいいのにと不思議に思ってきたが、そういうわけにもいかないものなのか……?
「あくまでも任意」なのに加入率100%
腑に落ちないまま年月が流れ、我が子が小学校入学の年齢となった。入学前の説明会では、PTA会長からPTAの活動について説明された。「あくまでも任意」と抑えつつも「本校では100%加入しています」と強調する。児童数900人近くの大規模校で、加入率100%。
「うちは加入しません!」と突っぱねる親が、1人くらいいたってよさそうなのに、いないのか。いやもちろん、小学生の子どもが2~3人いる家庭もあるし、委員を引き受けても一切仕事をしない人や連絡の取れない人もいるのかもしれないが……。