竹野内豊主演『イチケイのカラス』は「『HERO』そのまんま」!? 初回13.9%の高視聴率も、“設定被り”にがっかりする視聴者続出
竹野内豊が主演を務める“月9”ドラマ『イチケイのカラス』(フジテレビ系)が4月5日にスタートし、初回平均13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の高視聴率をマーク。ネット上では「キャストも内容もいい」「面白い」と好評を得ているが、一部では「既視感ある」「『HERO』みたい」との指摘も寄せられている。
『イチケイのカラス』は、漫画家・浅見理都氏による同名作(講談社)を原作とした、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称・イチケイ)の個性豊かな刑事裁判官や書記官の活躍にスポットを当てたリーガルドラマ。絶対に冤罪を生まないために自らの足で現場検証を行う元弁護士の異端な刑事裁判官・入間みちお(竹野内)が、東大卒の超エリート堅物裁判官・坂間千鶴(黒木華)や、部長裁判官・駒沢義男(小日向文世)、書記官の石倉文太(新太真剣佑)らイチケイメンバーを振り回しながら、事件の裏に隠された真相を明らかにしていく物語だ。
「初回では、新たにイチケイに赴任してきた坂間が、入間や駒沢とともに、大学生・長岡誠(萩原利久)が衆院議員・江波和義(勝村政信)にけがを負わせた傷害事件を担当することに。実は、誠の父・洋一郎(松澤一之)は江波の秘書を務めていたものの、2カ月前に不正献金疑惑をかけられ、電車に飛び込み自殺をしたそう。しかし、傷害事件の第1回公判で『父は自殺じゃない』という誠の言葉を聞いた裁判長の入間は、周囲に反対されながらも、洋一郎の死の真相を確かめるべく、捜査権を発動。裁判官主導の現場検証を行い、捜査を進めていくうちに、事件の真相は別にあることを突き止める……という展開でした」(芸能ライター)
コミカルさとシリアスを織り交ぜた、テンポの良いストーリー展開に、ネット上では「めっちゃ面白い」「時間を忘れちゃうくらい見入ってしまった」などと絶賛の声が寄せられていたが、一部では「『HERO』っぽい」「設定が『HERO』と被る」「あまりにも『HERO』そのまんま」と、木村拓哉が主演した月9ドラマ『HERO』(同/01年、14年)との類似性を指摘する声も。
「竹野内が演じている入間は、ひげを生やし、服装もカジュアルで、お堅い裁判官のイメージとは程遠い、ゆるい空気をまとったキャラクター。確かに、木村が『HERO』で演じた、ダウンジャケットにラフなジーンズ姿という型破りな検事・久利生公平とよく似ています。また、久利生は通販グッズ集めが趣味でしたが、入間もふるさと納税の返礼品を自分のデスクの周りに置いていたり、現場検証にこわだりを持っているという共通点も。さらに、今作の劇中音楽は『HERO』を担当した服部隆之氏が手掛けているため、『ドラマの雰囲気が似ている』と感じた視聴者は多かったようです」(同)
なお、裁判官を主人公にした連続ドラマは民放初となるが、『HERO』をはじめ、『99.9-刑事専門弁護士』(TBS系/16年、18年)や『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系、18年)など、現場検証を主軸に置いたリーガルドラマはほかにもあるため、「ストーリーに工夫がほしい」「内容的にはよくあるパターン」とがっかりした視聴者もいたようだ。
視聴率的には好スタートを切った『イチケイのカラス』だが、このまま視聴者を引き付けておくことはできるだろうか。