サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー『ザ・ノン』3カ月で辞職した若者 芸能 『ザ・ノンフィクション』レビュー 『ザ・ノンフィクション』名店レストランを3カ月で辞めた“何もわかってない”18歳「新・上京物語 後編 ~夢と別れのスカイツリー~」 2021/04/05 15:27 石徹白未亜(ライター) 『ザ・ノンフィクション』レビュー 人を採用する難しさ 『ザ・ノンフィクション』では今回に限らず、京都の舞妓さんなど、社会に出た若者を長い期間追い続けるシリーズがいくつかある。そういったシリーズを見ていると、最初はソツのないように見えたタイプが、意外と長続きしないケースが散見される。 一方、今回の一摩のように、面接など話を聞いている場ではしっかりしているように見えるのだが、いざ勤務してみると初日から人が変わったように不安を感じさせるタイプもいる。「人を採用する」というのは本当に難しい。 自分の周りを見ても、20代の頃は仕事をバリバリやりそうと見えたタイプで今仕事をしていない人もいるし、ほどほどにやれればいいように見えていた人がしっかり存在感を示したりもしている。転職したら人が変わったようにイキイキしだした人もいる。 結局のところ、仕事をどこまでやれるかは本人だってやってみないとわからないのだ。採用する側にしてみたら、ますますわからないことだろう。 番組の最後では、一摩の一年後輩にあたる2021年度のレストラン大宮入社の2人の若者が紹介された。一摩をはじめ若手の離職に頭をかかえる大宮シェフは、その2人について「いいと思います、今回は……と思いたい」と苦笑しつつ、率直な気持ちを話していた。 どんな職場にも「なんでこんな人を採用したのだろう。採用した人は何を考えていたのだろう」と頭を抱えたくなるような人が一人はいるとは思うが、そういう人とて、採用時には採用担当者が「いいと思います……と思いたい」と思って採用したのだろうし、当の本人だって、頑張れる自分を信じていたのだ。人を採用するのは本当に難しい。 次週の『ザ・ノンフィクション』は『ザ・ノンフィクション 放送1000回SP 前編』まもなく放送1,000回を迎える『ザ・ノンフィクション』。26年にわたる歴史の中で描いてきたものは一体何なのか。 前のページ12 石徹白未亜(ライター) 専門分野はネット依存、同人文化(二次創作)。ネット依存を防ぐための啓発講演も行う。著書に『節ネット、はじめました。』(CCCメディアハウス)など。 記事一覧 X:@zPvDKtu9XhnyIvl いとしろ堂 最終更新:2021/04/05 15:27 楽天 新卒がすぐに辞めない採用方法 かずまはコネ入社だったのがまた…… 関連記事 『ザ・ノンフィクション』勤務初日で辞めたいと言う18歳「新・上京物語 前編 ~煙突とスカイツリーと僕の夢~」『ザ・ノンフィクション』2万1,701人の、日本で就学不明の外国籍の子ども「ふたりの1年生 ~新米先生と海の向こうから来た女の子~」『ザ・ノンフィクション』東北出身者に「地震のとき大丈夫でしたか?」と聞くことの重さ「わすれない 僕らが歩んだ震災の10年<後編>」『ザ・ノンフィクション』震災の取材に応じた過去が重荷になる『わすれない 僕らが歩んだ震災の10年<前編>』『ザ・ノンフィクション』医者にはなれないけど「声優」にはなれると思っている「声優になりたくて ~カナコとせろりの上京物語~」 次の記事 嵐・相葉雅紀の父親は強烈すぎ!? >