『めざまし8』『王様のブランチ』『アタック25』谷原章介、番組MCのオファーが途切れない魅力とは?
麒麟・川島明と、谷原章介。今春に口火が切られた“美声タレント”2人による朝番組対決は、谷原の圧勝で初日を迎えた。谷原がMCを務めるフジテレビの新番組『めざまし8(エイト)』の初回は世帯視聴率6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人視聴率 3.2%という成績で、対して川島が担当する『ラヴィット!』(TBS系)は世帯2.7%、個人1.3%と大爆死。
ワイドショー系の番組司会は初めてという谷原だが、MCとしてのキャリアは十分すぎるほどある。『王様のブランチ』(TBS系)では2007年から10年にわたり、2代目男性総合司会として活躍。また、46年続く長寿番組『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系)では、15年4月から司会を担当。16年から始まったNHK『うたコン』の司会も5年続いている。
俳優としても『救命病棟24時』(フジテレビ系)や、昨年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』など豊富な経歴を持っているが、ここまでMCのオファーが絶えない理由は何があるのだろうか?
「ほぼスキャンダルがないことや、3男3女の父親という家庭的な一面はもちろん、俳優としてのキャリアに加えて、顔・声・スタイルと、女性ウケする3つの要素を持ち合わせている。彼が担当する番組は、どれもなぜか格式が高く見えるのは、本人からにじみ出る品位がそうさせているのかもしれません。また彼は、もともと俳優や司会業というジャンルを超えて、人をとにかく楽しませたいというエンターテイナーとしての志がある。そこへの信頼もスタッフから厚い」(業界関係者)
だが、スマートな司会が魅力の一方で、印象に残らないという難点もある。
「ともすると谷原が、空気のような存在として埋没しかねません。また、『めざまし8』はゲストやコメンテーターが何を言うかわからないワイドショーです。突発的な事件、事故も生放送中に飛び込んでくることでしょう。これまでの担当番組は台本があって、それに従って進行すれば済んでいましたが、不測の事態への適応力は未知数。うまく対応できれば、谷原の評価もさらに上がることでしょう」(同)
ちなみに3月31日放送回では、北海道・札幌の場外市場で発生した火災を紹介。市場の飲食店がカニクリームコロッケをフライヤーで揚げていたところ、火の手が上がった一件について、谷原は、カニクリームコロッケは水分が多いため、自身も調理中に一度弾けて危なかったと話していた。
「暮らしに落とし込んで話をする姿は、さすが子育て中の父親といったところ。今後もこうしたトークを披露すれば、彼の生活観に信頼を置く視聴者も出てくるのでは」(同)
谷原が請け負う番組は、いずれも長寿番組が多い。この『めざまし8』も、前番組として22年続いた『とくダネ!』超えを目指してほしいものだ。
(村上春虎)