プウ美ねえさんのエプロンメモ

【お悩み相談】愚痴が多く、友人にうんざりされてないか心配……プウ美ねえさんが教える“3つの改善策”

2021/03/30 16:30
熊田プウ助(マンガ家)
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「どうすれば愚痴が減って、楽しく過ごせる?」
 27歳、男性、体重96kgです。単行本5冊ほど持っております。記事、全て読ませていただきました。大変面白く、剃刀のような切れ味で最高です。

 さて、相談なのですが、「親しい友達と話すときに、ついつい暗く愚痴のような話をしてしまいがち」な私なのですが、どのように意識をすれば愚痴が少なくなるでしょうか? 話す友人はもう、9年ほどの付き合いで、新幹線を使わないと会えないのですが、頻繁に会っており、楽しく付き合っています。

 ただ、私自身がついつい愚痴が多くなり(結構うまく聞き流してくれる人で、私はできるだけ面白くして話しますが)、もしかしてうんざりされていないか心配です。どうすれば愚痴が減って、楽しく過ごせるようになるでしょうか? お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。(二の腕ぶよぶよマン、27歳)  

【プウ美ねえさんの回答】
 「愚痴を言わないと腹を割った気がしない」だと重症です。おねえさんがそうでした。言いすぎて友達が全員去りました。そのときは人を愚痴のゴミ箱だと思っていたのです。去られて当然です。もしもそこまでではない、でも気がついたら愚痴が多め、というていどなら、いくつか改善法があります。


 NGワードを見つける。おねえさんは若いころ人の機嫌をそこねるのが怖くて、誰かれかまわず「ごめんね」を連発していました。しまいに自分の卑屈さが苦しくなったので、大きな紙に「禁ごめんね」と書いて壁に貼りました。それ以来「対等でいいんだ」と思い出されてラクになったものです。漠然と愚痴を減らそうとするのでなく、「仕事」「家族」など愚痴の素ワードを封じてごらんなさい。それを言ったら気づいて話題を変えればよいのです。

 楽しいネタがあるときだけ会う。愚痴るなら、かならずオチを決めておく。あなたは体重を公開するサービス精神があるし、おねえさんの本を「全部」といわず「5冊持ってる」という正直さもあります。なにより、お友達と楽しくすごしたいという優しい気持ちがありますからうまくできると思うのです。

 「自分がそういう期間にいる」と諦める。人生ずっとハッピーではいられません。そこで気持ちを飲み込むのもありですが、はきだすのだってありです。弱さを自覚すること、まわりのひとが「ぶよぶよマンさんが助けてほしいサインを出してる」とわかることは悪いことではないです。断言はできませんが、好きな人や遊びや仕事にたくさん関われば、自然と愚痴は減ります。しんどいことがあっても「前に乗り越えたから大丈夫」とかわせるようになるものです。

【今月のエプロンメモ】
お友達の顔をみれば甘えが出ますね。きゅうに愚痴なしスタイルを目指すのも気恥ずかしいでしょう。別の仲良しをつくってもよいのです。新しい友達なら遠慮も躊躇もありますからそうそう愚痴は言えません。そして愚痴が少なくなった自分でふたたび元の仲良しとも会えばよろしい。

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熊田プウ助(マンガ家)

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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最終更新:2021/03/30 16:30
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