スピリチュアル系アイドル「バイ柴49」500万円集めたクラファンに疑問……嵐、ももクロのスタッフも協力、“参加費100万円”の行方は
「夢を諦めない平均年齢42歳のアイドルグループ!超一流映像制作チームがMV制作!」と銘打ったクラファンは今年1月25日から始まり、19日間で500万円以上の調達に成功。内訳を見ると、50万円の「プレミアムコース」を選択した方が7人もいるようです。
ちなみに、50万円出資者へのリターンは「ただ楽しんでいるだけで奇跡の連続!そんな雅子スチュワート流!ビジネス・プロジェクト成功の秘訣を、雅子本人が支援者様お一人お一人にお伝えしていきます」とのこと。「10時間 (1回2時間、計5回)ご提供!」と書かれているので、雅子氏は計70時間のコンサルをやることになりますね。ありがたや、ありがたや……じゃなくて、ここである疑問が湧いてきます。
メンバー49人分の参加費や、ZOOM会議、グッズ販売で得たお金は、一体どこへいったのでしょう? 単純に計算して、参加費だけで100万円以上集まっているのですが、それでもクラファンを行い、「たった1回のステージを体験して解散する」グループのために、500万円も資金を集める必要があったのでしょうか?
しかし、バイ柴49の「ゴキゲン氣分」MV撮影スタッフを見ると、大金を集めた理由もわかる気がします。制作陣には、サントリーやパナソニックなど、大企業の広告に携わった映像制作会社社長の中島康雄氏、嵐やももいろクローバーZなどのMVを手掛けた映像ディレクター・福居英晃氏の名前もあり、一度きりの道楽とは思えない豪華さ。さぞ、素晴らしい作品ができたことでしょう(YouTubeで公開されていますので、ご興味ある方は、ぜひその目で確かめてみてください)。
ここまで大ごとになってしまうと、やはり懸念があります。メンバーの多くは、スピリチュアルビジネスで大きく稼ぎ、「第二の子宮委員長」を目指しているといっても過言ではない人々。映像のプロまで巻き込み、メディアにも取り上げられた今回の活動で自信を得て、「私たちみたいに、夢はかなうのよ!」とかのたまいながら、各々が妙なスピリチュアルセッションなどを行えば、何も知らない人たちが“餌食”になってしまうかもしれません。
私も最初は「信者さんのゴキゲンなお遊び」と思って生ぬるく見守っていましたが、ここまで話が大きくなると、バイ柴49やそれを取り巻く人たちを調子に乗らせないかと不安です。何歳になっても夢を持つのはいいことですが、本当に、一度きりの活動で終わることを祈っています。