渡辺直美を「わきまえた女」だと思っていた!? 佐々木宏氏、ブタの格好で「チャーミングに見える」発言の“男尊女卑”
そもそも、佐々木氏はブタが意味するものをご存じなのだろうか?
キリスト教の世界では、ブタは侮蔑の対象である。また、第二次世界大戦中、ナチスドイツがユダヤ人の大量虐殺を行ったことはご存じの通りだが、手塚治虫の名作『アドルフに告ぐ』(文春文庫)では、女性が「私はユダヤのメス豚です 私は何人も ドイツ人の男をベッドへさそいこみ 堕落させました」と書かれた札を首にかけさせられ、群衆から「豚!」「売春婦ーッ!」とののしられるシーンがある。手塚氏が取材に基づいて描いたのかは不明だが、当時ユダヤ人が、ブタと呼ばれていたことについては、数々の証拠が存在する。反対にブタを褒め言葉をして使う国もあるが、いろいろな国の人が集まることを考えると、誤解を生むような表現を避けるべきではないだろうか。
渡辺にブタの格好をさせようと思ったのは、オリンピックのピックとブタ(ピッグ)をかけたのだろうが、それは渡辺の体形も関係しているのではないか。痩せている女性が美しいとされる日本で、渡辺はそのルールに自分をあてはめようとしない。
2018年12月3日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話 2時間スペシャル』(日本テレビ系)では、中国の『紅白歌合戦』ともいえる人気番組に出演し、大好評を博した渡辺に密着していた。パフォーマンスを終え、疲労回復のために裸体になってマッサージを受けようとした渡辺だが、肩甲骨のあたりで肉が波打っていることに、男性スタッフが驚く。その時、渡辺は「太っていると思ってるでしょう?」と聞いた後、「でも、私は今の自分が好き」「ひざが痛くて踊れないとかならともかく、人の基準に合わせて痩せようとは思わない」といった話をしていた。
これはおそらく、痩せているか太っているかは、渡辺にとって、さしたる問題ではないという意味だろう。しかし、番組では終始、渡辺を「女性らしさとは真逆」と表現していた。