『モーニングショー』、帝国ホテルの長期滞在プラン特集で「庶民はなんの縁もない」「チャンネル変えた」と不満の声噴出
3月9日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で特集された内容に、視聴者からの不満の声が噴出している。この日は、コロナ禍で宿泊数減少に悩むホテルが、1カ月の長期滞在者を呼び込むためのプランが紹介された。
日本を代表する最高級ホテルの一つ、帝国ホテルでは、来週15日から4カ月間の限定で、月額36万円から部屋に滞在できるプランを打ち出したところ、用意した99部屋全てが予約時点で完売したという。
「番組に登場した旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、この人気ぶりについて『帝国ホテルが36万円という価格に衝撃を受けたということで、電話がひっきりなしに止まらなかったと聞いてます』と報告。『寝るだけじゃなくて、それ以外の付加価値を含めての36万円は非常にすごい』と、ホテル側の英断を称賛していました。なお、プラス3万円払うとホテルのランドリーサービスが1カ月間付与され、何回でも利用できるそうです」(芸能ライター)
番組ではほかにも、帝国ホテルのサービスを紹介。追加で1カ月6万円払うと、限定メニューのルームサービスがいつでも注文できるという。例えば、通常価格3,900円のカレーや、2,400円のミックスサンドイッチもこのサービスの対象だ。
また、元タカラジェンヌ・大和悠河の宿泊エピソードも紹介。東京宝塚劇場が帝国ホテルの前にあることから、大和は公演に備えて役に集中するために、半年間泊まり続けるという話だった。
「こうした帝国ホテルのセレブなプラン紹介に10分ほど時間を割いていたのですが、視聴者はさすがにウンザリしたようで、『月36万円の家賃を安いと思える人がどれだけいるんだよ。こんな情報いらねえ』『「モーニングショー」見てる庶民にはなんの縁もないわ!』『「モーニングショー」のホテル住まいの話題、興味なさすぎて珍しくチャンネル変えた』『富裕層がさらに快適に生きるヒント集ではなく、苦しんでいる庶民のためになる報道番組であってほしい』などの不満がネット上にあふれました」(同)
そんな中、ジャーナリストの青木理氏はホテル暮らしという生活について、「僕の感覚では少し浮世離れした生活かな」とコメント。また、定年を過ぎたら沖縄と東京、北海道の3拠点で暮らしたいと話す同局・局員の玉川徹氏に対しては、「能天気に沖縄でもリモートできる人はいい」と切り返し、視聴者から「玉川さんは結局、お金持ってるからね。玉川さんは能天気。青木さんに共感」「青木さんのホテル暮らしは“浮世離れ”、玉川さんが能天気って、その通り。みんな生活が苦しいのにね」と共感を集めていた。
番組視聴者からは『モーニングショー』らしくない特集といわれていたが、明日からは庶民のための放送を届けてくれることを期待したい。
(村上春虎)