『グッとラック!』田村淳、新型コロナワクチンめぐる専門家の発言“フォロー”で感心の声も
感染症の専門家として知られる日本医科大学の北村義浩特任教授が3月2日、『グッとラック!』(TBS系)に出演。新型コロナワクチンの接種対象地域について、「害虫と殺虫剤」にたとえて解説した。
先月28日、大阪、兵庫、京都の関西3府県と、愛知、岐阜、福岡の計6つの府県に発令されていた緊急事態宣言が解除となり、一方で首都圏の1都3県は3月7日までとされている。しかし、北村氏は7日に解除するのは時期尚早として、3月末までの発令を専門家として提言した。
仮に3月末まで延長すれば、「確実に(感染者は)1日100人未満になる」と明言する一方、予定通りの7日に解除すると、6月末には、感染者が1日2,400人、2,500人というレベルにまで上昇し、「第4波が起こってしまう」と警告。自ら持ち込んだグラフに、感染者数の激しい上昇カーブを図示した。
「この予測について、ロンドンブーツ1号2号・田村淳が『ワクチン次第ということですよね?』と聞くと、北村氏は、ワクチン接種を優先的に受ける対象者が高齢者であることを踏まえつつ、『若い世代にまでワクチンが行ったら下がると思うが、6月、7月はこのカーブ通りいくと思う』と、グラフ通りに増加すると悲観的な見方を示しました」(芸能ライター)
肝心のワクチンも確保が難航し、現場では混乱も起きていると伝えられる中、北村氏は「全国一律に配るというよりは、医療の人たちや病院、そういうものがなかなか足りないというようなところのお年寄りから順番に打つ」と、地域を限定して接種を進めるのはどうかと提案。
さらに、「普通は害虫がいるところに殺虫剤をまくのが普通で、『いるかいないかわからないけど、とにかく満遍なくまきます』というと時間の無駄だったり、足りなかったりする」と語り、「害虫を退治したいところから、まず率先して(退治する)」と続けた。
「するとすかさず、淳が『(ワクチンが)足りてるときだったら、その方法(全国一律)でもいいけど、足りてないんだから効果的に狙いを定めてやったほうがいいってことですね』と、言葉を変えてフォロー。北村氏も『おっしゃる通りですね、そう言いたかったんです』と納得していました」(同)
聞きようによっては波紋を呼びかねない、この「害虫駆除」発言。SNS上からも「たとえが悪いだろ」「害虫というのはどうなの?」と疑問の声も寄せられた一方、田村の言葉には「今のフォローは良かったぞ」と称賛の声が上がっていた。
ワクチン接種をめぐる方針は、専門家の間でも意見が分かれるようだが、国民全員の接種がかなうのはいつになるのだろうか。
(村上春虎)