ahamo・povo・LINEMOほかスマホ新料金プラン、「3つのポイント」だけチェック! 楽天モバイルの重大なデメリットとは?
——パケット容量、通話時間をチェックしたら、次はなにがポイントですか?
河村 先ほどお話したとおり、ドコモのahamo、auのpovo、ソフトバンクの新ブランドLINEMOは、オンライン専用プランのため、店舗でサポートをしていません。スタッフは対応しないので、ご自身のスマートフォンやパソコンなどを使って自力で解決しなければなりません。人件費がかからない分、料金が抑えられているんですね。
いざというとき、駆け込みで対応してもらえるほうがいいのか、ネットだけのサポートで問題ないのか考えてみてください。
大人気の楽天モバイル、デメリットが多い
——先ほど、楽天モバイルはデメリットも多いとのことでした。
河村 1GBまで無料、通話も無料ということで、いま楽天は大人気です。乗り換えを検討する人も多いのですが、僕も実際に使ってみてデメリットの多さに気づきました。一番のネックは「つながりにくさ」です。
楽天はプラチナバンドを持っていないので、遮蔽物があると電波が届きにくい場合があります。壁や床などに電波が遮られて減衰してしまい、エリア圏内なのに「圏外」になる可能性があります。遮蔽物の少ない場所で生活しているなら問題ないかもしれませんが、なかなかそんな条件の人はいませんよね。
僕の住んでいるところも、サービス提供のエリア内なのに自宅にいると楽天モバイル自社回線の電波は入らず、楽天モバイル自社回線のカバー率が80%に達するまでに借りているauの電波での通信となるケースが多いです。また、カバーエリアそのものも現時点では大手3キャリアに比べるとまだまだ狭い印象です。
なお、使えるスマートフォンの機種も限られています。こうした事情から、楽天モバイルのユーザーは2台持ちするケースやSIMカードを2枚使うことができるスマートフォン(DSDV対応スマートフォン)を使っていることが多い。私もその一人です。安さで非常に話題になってますが、楽天モバイルは玄人向けといえます。
——後編では、プラン乗り換え時に注意すべき3つの地雷について解説していただきます。
河村亮介(かわむら・りょうすけ)
GreenEchoes Studio代表。「あなたにぴったりのサービスが見つかる」ことをコンセプトに自社運営サイト「GreenWaves(グリーンウェーブス)」を通してインターネット回線全般における比較や情報を発信。各教育機関や企業へのインターネット回線導入の相談にも応じている。スマホ新料金プランについて「スマホ乗り換え相談所」「違約金シミュレーター」などの無料診断サービスを展開。
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