コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第541回】
長谷川博己・鈴木京香の結婚報道は風物詩? “知人コメント”で構成された女性週刊誌記事の怪しさ
2021/02/16 21:00
世の中から、そして芸能界から不倫はなくならないのだろう。今回も「週刊女性」に有名スポーツ選手の不倫記事が。主人公は“日本ボクシング史上最高傑作”といわれる井上尚弥! ではなく、その“弟”で同じくプロボクサーの井上拓真だ。
しかも、「週女」に描かれる不倫の“軌跡”はまさにドロドロ。拓真は2019年頃、Aさんという既婚女性と不倫関係になったという。このとき拓真は現在の妻と交際中だったこともあり、Aさんとは一度は破局。しかし20年7月頃再会し、再び関係を持つように。再会の直前、拓真は入籍したというからW不倫ということになる。拓真の結婚後も2人の関係は続き、拓真はAさんに“妻より好き”“結婚しよう”と言い続けたという。
一方で拓真は、その間に子どもが生まれ、新築の戸建てに引っ越した。言ってることとやってることに大きな矛盾があるが、これが不倫なのだろうか。しかしAさんは、そんな矛盾だらけの拓真の言動を信じ、夫に離婚を切り出した。で、夫は拓真に慰謝料請求、当然だ。そんなこんなでAさんは離婚成立、そして晴れて拓真と結婚! と思ったらしいが、拓真には離婚の意思などなかった。
はーぁ〜。なんだかね。記事は“Aさんの知人”の証言をベースに描かれていることから、かなりAさん寄りだが、その告発にしても、その言葉通り信じていいのかという疑問が。
いや、その疑問は何も告発内容自体の問題だけではない。この告発、取材対象者から語られる言葉をあまり深くは裏取りせず、単にそのまま記事にしてしまった――そんな印象が拭えないからだ。